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マンゴーとは
世界3大フルーツの一つ
マンゴーの歴史はとても古く、なんと約4,000年も前からインドで栽培されていたと言われています。チェリモヤ、マンゴスチンと並んで世界3大フルーツにもなっており、非常にポピュラーなトロピカルフルーツです。
有名なものは3種類
数百種類もの品種があるマンゴーですが、日本でよく見かけるのは「アップルマンゴー」「ペリカンマンゴー」「タイマンゴー」です。
国内でもっとも多く栽培されているのがアップルマンゴーです。その割合はなんと95%以上。甘味・酸味のバランスがよく取れており、非常に柔らかくとろけるような食感が味わえます。「アップル」という名前のとおり、りんごのような赤い色をしていることが名前の由来です。宮崎県で有名な「太陽のタマゴ」もこの品種に属します。
ペリカンマンゴーはフィリピン産の品種です。年間の多くで輸入されているため、店頭で見かける機会も多いマンゴーです。こちらも簡単に想像できるように、ペリカンのくちばしにそっくりな形状をしていることから名付けられました。あっさりな味と香りですが、その分、マンゴー特有の強い香りが苦手な方にはちょうどよいでしょう。「イエローマンゴー」と呼ばれることもあります。
3つ目はタイマンゴーです。タイの品種で、ペリカンマンゴーと見た目が近いのですが、黄色が強く「ゴールデンマンゴー」とも呼ばれます。大きめなのに濃厚、それでいて甘みはくどくなく、あっさりと食べられます。こちらもよく見かけることができ、それほど高価ではないので手が出しやすい品種です。
マンゴーの栄養
ビタミンが豊富
甘くておいしいマンゴーは、高い栄養価を持つ果物としても知られています。
そのなかで突出しているのが、体内でビタミンAに変化するβカロテン、ビタミンC、ビタミンE、葉酸です。未熟の時にはビタミンCが多く、熟して食べ頃になってくるとβカロテンの量が増えていきます。
ほかにもビタミンB1やビタミンB2、カリウム、カルシウム、リンなどさまざまな栄養素を含んでおり、生だけでなくドライフルーツとして食べても栄養を摂取できる果物です。
期待される効能
マンゴーがもつ栄養素のうち、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、葉酸が体に与える効果を紹介します。
βカロテン
体内でビタミンAに変換されるβカロテンは、プロビタミンAとも呼ばれています。ビタミンAに変化することで活性酸素を抑え、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあります。また、視力の維持や免疫力を高める働きも持っており、がんの予防効果があるとも言われています。
ビタミンC
多くの栄養素のなかでも馴染みが深い、水に溶ける水溶性ビタミンであるビタミンC。ビタミンCは、細胞間をつなぐコラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。
鉄分の吸収を高める働きと抗酸化作用があり、がんや動脈硬化の予防効果も期待されています。不足すると風邪をひきやすくなったり、壊血病などの病気になる恐れがあります。
人間は体内でビタミンCを合成することができないために食べ物での摂取が基本となりますが、ビタミンCは加熱に弱い栄養素です。加熱せずビタミンCを摂取できるマンゴーは、ビタミンCの摂取に適した果物といえるでしょう。
ビタミンE
ビタミンEには強い抗酸化作用があります。粘膜細胞の酸化や老化を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ち、血行促進、美肌効果も期待されています。
葉酸
葉酸は、ほうれん草の葉から発見された水溶性ビタミンの一種。体内細胞の働きを高め、赤血球の形成をする働きがあります。
胎児の育成には欠かせない栄養素で、妊娠初期に葉酸をしっかり摂取しておくと発育不全のリスクが低減すると言われています。また近年では、心血管疾患リスク低減の効果が期待されています。
マンゴーの食べ頃
マンゴーをおいしくいただくために、ここからはマンゴーの旬や追熟など、最高の食べ頃を逃さないためのコツについて考えていきましょう。
国内産は6月から7月が旬
日本でも栽培されており海外からも輸入されているため、通年手に入れることができるマンゴー。国内産をいただく場合、生産量の多い宮崎県や沖縄県で多く生産されているのがアーウィン種のマンゴー。こちらはアップルマンゴーになります。
宮崎県では4月からの出荷が多くなり、ピークは6月。沖縄のピークは7月からとなっているため、7月の流通量が最も多くなります。
買ってきたらまず追熟
マンゴーは熟すと柔らかくなって傷みやすいため、店頭に並んでいるものの多くはまだ食べ頃になっていません。そのため、購入後は追熟が必要になります。直射日光を避けて常温(すずしい場所)に2日から3日程度置いておくと、食べ頃になります。
追熟が思うように進まない場合は、マンゴーの熟成を促進するエチレンガスを出しやすいリンゴと合わせて保存することで、より早く食べ頃を迎えることができるでしょう。黒い斑点が出てきた時は追熟を止め、その部分を取り除いてから食べてください。
香りと固さがポイント
マンゴーが食べ頃になったかどうかを知るポイントは、香りと固さです。マンゴー特有の甘い香りを十分に感じるようになったら合格。次に軽く押してみて、柔らかくなっていたらまさに食べ頃です。購入時に表面に「ブルーム」と呼ばれる白い粉が付いていた場合、その粉が取れてツヤが発生し、ややしっとりした手触りになっているかどうかもヒントになります。
食べ頃を維持したい場合には野菜室へ
追熟が終わってもまだ食べない場合、ポリ袋などで包んで野菜室(7〜8度)に入れます。3週間程度保存が可能ですが、できるだけ早めに食べるのがベターです。
食べ頃マンゴーのおいしい切り方
しっかりと食べ頃を迎えることができたマンゴーですが、切り方次第で大きく味わいが変化します。
小さな場合と大きな場合で切り方が変わる
マンゴーは果肉がやわらかく大きな種が入っているため、切り方には注意が必要です。
マンゴーは3枚おろしが基本。ヘタが上にくるように横向きにし、種に当たらないよう3つに切り分けましょう。
小さなマンゴーの場合、3枚おろしにして小さく切り分けていただきましょう。皮はすっとむけるので、そのままでもおいしく食べられます。大きなマンゴーは、小さく切り分けたり、おしゃれな花咲カットにするのもおすすめです。
華やかな見た目の「花咲カット」
大きめのマンゴーにおすすめの切り方が、食べやすく見た目もきれいな「花咲カット」です。一般的な方法は以下のとおりです。
- 手順1まずは3枚おろしにし、真ん中の種のある部分はひとまずおいておきます。
- 手順2種のない部分それぞれにの切り口に、さいの目状の切れ目を入れます。この際、皮まで切ってしまわないよう注意しましょう。
- 手順3マンゴーの底(皮の部分)に手を当て、ひっくり返すように押し上げます。こうすることでさいの目状に果肉が現れ、パッと花が咲いたようになります。
- 手順4真ん中の種のある部分は、周りの果肉を取っていただきましょう。
華やかな花咲カットは、パーティやお客様が訪問される際にもぴったりなカット方法です。
カット後の保存方法
マンゴーは傷みやすいため、カットしたら早めの消費がおすすめです。冷蔵庫で保存する場合はしっかりとラップをして、1日から2日のうちにいただきましょう。
冷凍保存もできますが、冷凍したマンゴーは解凍すると水分で形が崩れてしまいます。半解凍でシャーベットのようにいただくほか、ジュースにしたり、ピューレ状にしてお菓子づくりの材料にしたりするのがおすすめです。
マンゴーを冷凍する場合は種と皮を取り、食品保存容器などで保存を。消費期間は1ヵ月が目安です。
一度は食べてみたい絶品の宮崎マンゴー
宮崎マンゴー「太陽のタマゴ」
りんごのような赤い色が美しい完熟マンゴー「太陽のタマゴ」。2007年、当時の宮崎県知事・東国原氏がPRに努めたことで一躍全国的に知られるようになりました。
宮崎経済連が定める県統一基準である
- 品位:青秀
- 階級:2L
- 糖度:15度以上
という規定をクリアしたマンゴーが「完熟」となります。
ネットでくるんだマンゴーの実が熟して自然に落下するのを待って出荷されるために計画的な出荷が難しい「太陽のタマゴ」ですが、おいしさは格別。甘くて濃厚、完熟なのにやわらか過ぎずしっかりと食べごたえのある、一度食べたら忘れられない味です。
寿食品「宮崎マンゴーラングドシャ」
地元の名産、おいしい宮崎マンゴーを使ったラングドシャです。マンゴーを煮詰めたジャムがクッキー生地に練り込まれており、さらにそのクッキーでマンゴーチョコレートをサンド。袋を開けるとマンゴーの香りがし、ティータイムにもぴったりのお菓子です。
マンゴーチョコレートもクッキーと同じほどの厚さのものがサンドされているので、マンゴーの味をしっかりと楽しめます。マンゴー好きの方へのお土産としてももちろん、家族や友人、会社へのお土産などにおすすめ。2011年にはモンドセレクションの金賞を受賞しているお菓子です。
Mitsuko「宮崎完熟マンゴーチーズケーキ」
新鮮な地元食材を使い、さまざまなチーズケーキの製造・販売をしているチーズケーキ専門店「Mitsuko(みつこ)」。マンゴーの黄色が美しい「宮崎完熟マンゴーチーズケーキ」は、以前、当時の知事である東国原氏がテレビ出演時にお土産にしていたことでも知られています。
クリームチーズと卵、生クリームで作られる濃厚チーズケーキに、日南市の契約農家で作られた完熟マンゴーがたっぷり。コクがあるのに後味はさっぱりで、「本物のマンゴーを食べているよう」という感想も聞かれます。
サイズは13センチ、14センチ、16センチの3種類。
山の壽酒造「フルフル 完熟マンゴー梅酒」
マンゴーの王様と言われるアルフォンソマンゴーを使った梅酒です。「マンゴーと梅?」と思われるかもしれませんが、ひと口飲むとマンゴーの味をたっぷりと楽しめるフルーティーなお酒です。マンゴーを梅酒と合わせることで、甘すぎない果汁たっぷりのトロピカルな風味を楽しめます。
名前の「FURUFURU(フルフル)」は、「とってもフルーティー」のfullfruity(フル・フルーティー)と、果物や花の美しさを表す造語fruit&fleur(フルーツと花)から付けられました。
720mlのボトルと1800mlのボトルがあり、どちらもキュートな花が描かれたラベルが目印です。
九州産商株式会社「宮崎マンゴープリン」
地元・宮崎で丁寧に栽培されたマンゴーのピューレが入ったプリンです。マンゴー色をしたつやつや・プルプルのプリンは、とろけるような口当たりで独特の食感。本物のマンゴーを食べているような濃厚な味を楽しむことができます。
年配の方から子どもまで幅広く愛されるこのプリンは、冷蔵庫でしっかり冷やしていただくのがベスト。1箱5個入りのマンゴープリンは、ネットショップでも購入が可能です。
南国の果物ですが、日本各地でもおいしいマンゴーが栽培されています。また、国産マンゴーを使ったスイーツやお酒なども多く販売されているので、マンゴーが好きな方はぜひ味わってみてください。