食品・食材コーン茶の効果がすごい!気になるカフェイン量や作り方まで徹底解説

女性にうれしい効果をいくつも持つ「とうもろこし茶」の魅力!

コーン茶は、美容大国の韓国で多くの人に飲まれているお茶です。日本ではあまり目にすることはありませんが、健康にも美容にもさまざまな効果があると考えられています。今回は、そんなコーン茶について、気になるカフェインの量や自宅で簡単にできる作り方も合わせて紹介していきます。

コーン茶ってなに?

お茶は、同じ茶葉を使っていても作り方が違うだけで緑茶や紅茶、ウーロン茶など別の飲みものになります。それだけに、さまざまな種類が存在し、それぞれに特有の味と香りを感じることができます。

そのなかでも、特に香ばしさの風味の強さが特徴的なのがコーン茶です。美容大国と言われる韓国で多くの人に飲まれており、街中のスーパー・コンビニなどでも簡単に手に入る定番のお茶となっています。

そのおいしさはもちろんのこと、美容や健康にさまざまな効果が得られるとして、近年では日本のスーパーでも目にすることが増えてきており、女性の間で密かにブームになりつつあります。

では、そもそもコーン茶とはどのようなお茶なのでしょうか。

コーン茶とは

コーン茶は、乾燥させたとうもろこしの実の部分を炒めて、お湯で煮出して作られます。香ばしい風味がありながらもさっぱりとした口あたりで飲みやすく、冷やしても温めてもおいしいお茶となっています。

お茶のなかでは苦みも少なくほんのりとした甘さがあるため、子どもも一緒に飲めるお茶としても人気を集めています。また、韓国では水の代わりにコーン茶が出てくるお店も多く、料理の味を邪魔しないという点でも評価を得ています。

なお、日本で市販されているコーン茶の多くは、日本人が飲みやすいように青みを減らしてマイルドにする形でアレンジされています。北海道のとうもろこしで作られたコーン茶なども多く見つけることができます。「トウキビ茶」と呼ばれることもあります。

とうもろこしのひげ茶とは別物?

とうもろこしで作られるお茶としてひげ茶がありますが、コーン茶とは異なる飲み物。ただ、ひげを乾燥させてから炒め、お湯で煮出して作られるため、作り方は似ています。ひげ茶には、今回紹介している実を使ったコーン茶よりも多くの食物繊維が含まれており、とうもろこしの風味を強く感じられます。PMS(月経前症候群)や更年期障害を和らげるとも言われてます。

とうもろこしのひげは、もともと漢方薬として用いられていただけあって苦みやクセを感じる方もいるため、コーン茶の方が飲みやすいでしょう。

 

コーン茶の効果1:美肌を保つ

コーン茶で得られる効能

抗酸化作用に優れる

コーン茶に含まれるビタミンEとベータカロテンは抗酸化作用を持っているため、老化の原因となる活性酸素の発生を抑制します。

そのため、女性の敵であるしみやくすみ・しわなどの肌トラブルを防ぎ、美肌を保つ効果が期待できます。

活性酸素
体内で過剰に発生すると細胞を傷つけてしまい、老化につながってしまう

 

コーン茶の効果2:むくみや便秘の解消・冷え性改善

腸の調子を整える

コーン茶に含まれる食物繊維には腸の調子を整える作用があるため、腸にたまった老廃物を排出して便秘の解消に効果的です。

また、カリウムには利尿作用があるため体内の余分な塩分や水分を排出させて体のむくみを取る効果もあります。

注意
効果が強いため、頻尿の人やトイレを控えたい場では、飲むのを控えるようにしましょう

新陳代謝を高める

さらにコーン茶には新陳代謝を高める効果があるため、毎日飲み続ければ冷え性の改善効果にもなります。コーン茶をホットにして飲むと良いでしょう。

 

コーン茶の効果3:高血圧予防

カリウムとリノール酸が血圧の上昇を抑制

コーン茶に含まれるカリウムとリノール酸には、血圧の上昇を抑える効果があります。特に、リノール酸は動脈硬化の予防にも期待できるため、コーン茶を飲みながら食事をすれば、血圧の急な上昇を防ぐことができます。

食物繊維が血糖値の急上昇を防ぐ

食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があります。
このうち、コーン茶は水溶性食物繊維の含有率が高くなっています。

水溶性食物繊維には栄養素の吸収スピードを穏やかにする機能があるため、食事中・食後の血糖値の上昇が気になる方は、食前にコーン茶を飲むとよいでしょう。

さらに、水溶性食物繊維にはコレステロールを体外に排出する効果があり、リノール酸には悪玉コレステロール「LDLコレステロール」を減らす効果があるなど、コーン茶にはとても多くの効果があるとされています。

 

コーン茶にカフェインは入ってる?

コーン茶に含まれる栄養素

コーン茶には、

  • 鉄分
  • ミネラル
  • カリウム
  • ビタミンB群・ビタミンE
  • 食物繊維
  • リノール酸

など、さまざまな栄養素が含まれています。鉄分はお茶の中でもトップレベルで含まれているため、貧血気味の人には特におすすめです。

カフェインは含まれないが、飲み過ぎには注意

コーン茶は、原材料がとうもろこしのためカフェインが含まれていません。そのため、カフェインを気にしている人も妊婦・こども安心して飲むことができます。
ただ、さきほど記載したとおり、コーン茶にはカリウムが含まれている影響で利尿作用があるため、飲み過ぎには注意しましょう。

 

自宅で簡単!コーン茶の作り方

自宅で簡単にコーン茶を

コーン茶は、とうもろこしの実を乾燥させて炒めるという手軽さから、自宅でも簡単に作ることができます。そこで、今すぐにでも簡単にできる方法を紹介します。

コーン茶の作り方(4人分)

4人分の材料は

  • とうもろこし:1本
  • 水:約1200ml

と簡単に用意でき、作り方は以下のとおりです。

  • 手順1
    とうもろこしの実を包丁などで剥がす
  • 手順2
    オーブンで100度に設定し、2時間半加熱する
  • 手順3
    表面に焦げ目が付いたら取り出す
  • 手順4
    沸騰させた水に焼きあがったとうもろこしの実を入れて、5分ほど煮出せば完成(保存する場合には、密閉ができる保存瓶などに入れておく。保存期間は長くて半年程度)
  • 手順5
    お茶に浮いている粒などをこしてから飲むと良いでしょう

なお、手順2は、オーブンではなく、とうもろこしの実をフライパンで炒ってもOKです。その場合には、あらかじめ1カ月程度、日かげで乾燥させておきましょう。
乾燥させる期間がなく、オーブンも使用できない場合には、フードドライヤーを使うこともできます。
50~60度で15時間から20時間程度乾燥させるとよいでしょう。

アイスで楽しみたい場合は、上記の手順で作った温かいコーン茶を粗熱が取れるまで置いてから、冷蔵庫に入れてください。

香ばしさ重視なら深煎り、甘み重視なら浅煎り

上記で加熱時間を記載しましたが、焙煎の強さによってコーン茶の風味は大きく変わります。香ばしさを重視したい場合は深煎りにすると、キリッした後味で麦茶のような味わいになります。

逆に、とうもろこしの甘みを引き立たせたい場合は、浅煎りにするとよいでしょう。甘さが出るため、食事と合わせるのではなく、ほっと一息付きたいときなどにうってつけでしょう。

いかがでしたでしょうか。カフェインが入っておらず優しい甘さをしたコーン茶は、寝る前の一息つきたい時にぴったりです。また、リラックスしながら体を温められて、かつ、冷え性の改善にもなるため、寒い季節を乗り切るのにもぴったりな飲み物と言えるでしょう。

コーン茶は、美容大国の韓国でも多くの人が飲んでいることから分かるとおり、しみやしわへの効果・腸内環境の向上・冷え性の改善など女性に優しいさまざまな悩みを解決してくれるとても優秀なお茶です。

まだコーン茶を飲んだことのない人は、ぜひこの機会に飲んでみて、その驚きの効果を実感してみてはいかがでしょうか。