この記事の目次
麦茶に含まれるすごい効能
麦茶を飲むことによる健康への効果とは
麦茶は、健康に効果があるとされるさまざまな成分を含んだ飲み物です。夏場の水分補給におすすめ、と言われるのは、
・カリウム
・リン
・カルシウム
・亜鉛
などのミネラル成分を多く含んでいるため。
汗をかくと、水分とミネラル成分は共に体内から排出されてしまいます。人間は体内でミネラルを作り出せないため、ミネラル補給という点において麦茶は大変優れた効能を持っているのです。
また、ミネラル以外にもさまざまな効能を持つ成分を多く含んでいます。以下より見ていきましょう。
アルキルピラジン
アルキルピラジンは、麦茶独特の香り成分です。香ばしい香りはそれだけでもリラックス効果が見込まれますが、ほかにも血流流動性向上効果によって血液をサラサラにし、血栓を予防する働きがあります。
p-クマル酸
アントシアニンの中に存在する物質です。大麦に多く含まれているp-クマル酸には、活性酸素を抑える抗酸化作用があり、
・がん
・高血圧
・肥満
など、さまざまな病気予防の効果があると言われています。
カリウム
麦茶には、体内の水分量を調節する働きがあるカリウムも豊富に含まれています。ミネラルの一種であるカリウムには、水分量調節のほか、塩分を排泄する働きもあり、むくみや高血圧の予防に効果的と言われています。
GABA
チョコレートでもおなじみのGABAの正式名称は、「γ(ガンマ)-アミノ酪酸」。抑制系神経伝達物質のGABAは、
- 興奮した神経を静めるリラックス効果
- ストレス解消
- 血圧を下げる効果
があると言われています。
麦茶に含まれるカロリーは?
麦茶のカロリーは、100gあたり1kcal。
低カロリー飲料の麦茶は血液の流れを良くし、むくみを防止する効果もあるとされているため、ダイエット中の水分補給にもおすすめです。
麦茶にカフェインは入っているのか
大麦を焙煎して作られる麦茶は、カフェイン0のノンカフェイン飲料。カフェインを摂取すると利尿作用、不眠などの症状が現れることがありますが、麦茶にはカフェインが含まれていないため、年配の人から小さな子どもまで、また、妊婦さんでも安心して飲むことができます。

麦茶のおいしい作り方
それぞれの作り方の特徴
麦茶を作る方法には、煮出し・お湯出し・水出しの3つがあります。どの方法も麦茶が入ったパックを使いますが、それぞれメリットとなるポイントは異なります。
- 煮出し:煮沸するため殺菌効果がある。香ばしい香りと味をしっかり楽しめる
- お湯出し:沸騰したお湯を使用するため殺菌効果が望める。やかんを洗う手間がかからない
- 水出し:手間がかからない。すぐに冷蔵庫に入れられる
ただし、
- 煮出しは冷却時間がかかる
- お湯出しは煮出しに比べると味が多少ぼやける
- 水出しは味を濃くしようとすると時間がかかる
など、デメリットもあります。
作り方
メリット・デメリットが分かったところで、それぞれの作り方を見ていきましょう。
煮出し
- 手順1やかんでお湯を沸かし、沸騰したら麦茶パックを入れる
- 手順23分~5分煮出す
- 手順3火を止め、1時間ほどそのままおいてから麦茶パックを取り出す
- 手順4やかんにフタをし、やかんごと水で冷やす
- 手順5粗熱が取れたら麦茶ポットに移して冷蔵庫へ
お湯出し
- 手順1お湯を沸かし、沸騰させる
- 手順2耐熱の容器に麦茶パックを入れ、沸騰したお湯を注ぐ
- 手順31時間ほどたったら麦茶パックを取り出す
- 手順4粗熱が取れたら麦茶ポットへ移し、冷蔵庫へ
水出し
- 手順1容器に麦茶パックを入れ、100ccほど熱湯を注ぐ
- 手順2そのまま2分~3分おき、容器に水を追加する
- 手順3麦茶パックを入れたまま冷蔵庫で冷やし、1時間ほどたったらパックを取り出す
おすすめの麦茶ポットを紹介!
sarasa b2c ウォータージャグ
洗錬された、現代的なライフスタイルを提案している「sarasa design lab」のウォータージャグです。
すっきりしたスクウェアタイプなので、横にして収納することも可能。シンプルな形は洗う際もラクラクです。密閉性の強いフタですが、取り外しは簡単。フタを回転させ、傾けて注ぎます。
カラーバリエーションは、ホワイト・チャコールグレー・ウォームグレー・ブラックの4色となっています。
iwaki JUG1000
お湯出し麦茶も作れる、iwaki(イワキ)の耐熱ガラスジャグです。背が高く細身なので、冷蔵庫のドアポケットにスッと入ることもポイント。テーブルの上に置いても絵になるデザインです。
ジャグのフタはゴムパッキンが付いたステンレス製。フタ以外は食器洗浄機の使用も可能です。
ちょっと変わった飲み方「砂糖入り麦茶」
なぜ砂糖を入れるようになったのか
パックで作ったらそのまま飲める麦茶ですが、地域によっては砂糖を入れて飲むことがあります。
麦茶に砂糖を入れる地域は、山形・新潟・富山といった日本海沿岸部や、栃木県・山梨県・静岡県で多く見られます。関西圏での認知度はごくわずかですが、香川県でも砂糖入り麦茶を飲む割合が多いです。
昭和の終わりごろまでは、砂糖入りの麦茶を作っている家庭も多くありましたが、年々減少傾向にあります。
また、麦茶に砂糖を入れるようになった理由は、はっきりしたことは分かっていませんが、
- 麦茶に砂糖を入れるとミネラルと糖分を同時に摂取できるため
- 疲れた時やスポーツをした時などに飲まれていたため
- お茶の発祥地・中国で砂糖を大量に入れて飲む文化があったため
など、さまざまな説があります。手軽にスポーツドリンクを入手できるようになる前は、砂糖入り麦茶はよく飲まれていました。
また、お客様へのおもてなしとして甘い砂糖入り麦茶が出されることも多かったと言われています。
どんな味になるのか
初めて飲んだ時はびっくりしたけれど、飲んでいるうちにおいしくなる!という人が多い砂糖入り麦茶。味わいは紅茶によく似ていると言われ、アイスティーと間違える人も多くいます。
砂糖入り麦茶の場合は、濃いめに麦茶を煮出すのがおすすめ。好みの量の砂糖を入れた麦茶の香ばしさが際立つと言われています。
そのほかさまざまな麦茶の飲み方
砂糖のほかにも、塩や牛乳・梅干し・レモンを加えて飲む方法もあります。
塩
砂糖と同じく、昔は塩を入れて飲まれることも多かった麦茶。ミネラルと塩分を同時に補給できるため、おすすめの飲み方です。近年では、スポーツドリンク代わりに水筒に入れるお母さんも多いです。
牛乳
割合にもよりますが、麦茶に牛乳を加えるとミルクティーのような味わいを楽しむことができます。紅茶感覚で砂糖をプラスしてもおいしくいただけるでしょう。
梅干し
塩分を含んだ梅干しと麦茶の組み合わせも熱中症対策にはおすすめの飲み方です。作り方も簡単で、麦茶を注いだグラスの中に梅干しを入れるだけ。
この香ばしさがくせになると、ハマってしまうこと間違いなしです。
レモン
グラスに注いだ麦茶の中にレモン果汁を入れると、さっぱりした味わいに。お好みで砂糖を加えてもおいしくいただけます。
いかがでしたか。飲みやすい麦茶には、健康に良いとされる効能が数多くあります。夏場には特におすすめの麦茶は、ホットで飲んでもおいしい飲み物。丁寧に作って、おいしい麦茶を味わってみてください。