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北海道・東北・関東地方でおすすめのご当地飲料
小樽うにラムネ
「小樽といえば海、海といえばウニ」
このユニークなキャッチフレーズで紹介されているのは、北海道小樽市で作られている「うにラムネ」。本物のウニのような色合いがあります。道内各地の限定ラムネを手がけている野島製菓株式会社がこのラムネを製造しています。多量のミネラル分を含んだ海洋深層水を使用しているため栄養価も抜群です。
さて肝心のお味は…ほのかな甘さとしょっぱさが漂う、まさに「海の味」。実際に「うに」は使用されていませんが、小樽の海を感じることができる1品です。
ソフトカツゲン
北海道民であれば、誰にもお馴染みの乳酸飲料の「ソフトカツゲン」。北海道のスーパ-では必ずといっていいほど目にすることができます。昭和初期、現在の雪印メグミルク株式会社が軍人の栄養補給用にと帝国陸軍からの依頼を受けて製造を開始しました。
元は「活素(かつもと)」(「活(勝つ)牛乳の素(もと)」)という意味が込められた名称でしたが、1956年に「活(勝つ)牛乳の源」ということで「活源(かつげん)」へ、その翌年にはカタカナ表記の「カツゲン」に名称を変更。
そして1979年に今の「ソフトカツゲン」と名称が改められました。文字通りさっぱりした味わいの乳酸飲料で、北海道のロングセラー商品です。
仙臺ずんだサイダー
続いてご紹介するのは、宮城県仙台市の名物「ずんだ」を使用した「ずんだサイダー」。ずんだとは枝豆をすりつぶしてペースト状にしたもの。このサイダーは枝豆パウダーを使用しており、飲んだ後には口いっぱいに「ずんだ」の香りが広がります。
宮城県仙台市でご当地サイダーを製造しているトレボン食品株式会社の商品です。宮城県を訪れる際はぜひ一度味わってみませんか。
関東・栃木レモン
さて次は北関東栃木県のご当地飲料「関東・栃木レモン」。栃木県民の間では「レモン牛乳」の略称で愛され続けている商品です。昭和の戦後まもない頃、栃木県宇都宮市の関東牛乳が「関東レモン牛乳」の名称で生み出しました。甘いものが貴重な戦後の時代、特別な日に給食で出されていた「レモン牛乳」は、栃木県民にとって長い間親しまれてきた商品です。
しかし2004年に関東牛乳が廃業したため一時はその姿を見ることができませんでした。
「慣れ親しんだ味がなくなることは寂しい」という声に後押しされ、栃木牛乳が製造法を引き継ぎ翌年2005年に「関東・栃木レモン」という名称で復活。生乳生産量本州一の栃木県産の牛乳に、砂糖とレモン香料を加えて製造されています。栃木の昔の暮らしに思いを馳せながら味わうのも良いかもしれません。
中部・近畿地方でおすすめのご当地飲料
うなぎコーラ
一見すると、うなぎの蒲焼のタレとも勘違いしてしまうこの飲み物は、静岡県を拠点に清涼飲料を製造している木村飲料株式会社商品の「うなぎコーラ」です。
「うなぎとコーラ・・・・・ありでしょ」
と笑いを誘う紹介文にもあるように、うなぎエキスを実際に使用した贅沢な1品です。木村飲料株式会社が3年間の試行錯誤の末に作り出した「うなぎコーラ」。バテ気味の方は気付け薬として飲んでみるのもいいかもしれません。
プラムハニップ
続いては、紀州梅でお馴染みの和歌山県にあるプラム食品株式会社が製造する「プラムハニップ」です。青梅果汁が10パーセント、ほのかな酸っぱさと甘さがあるドリンクです。実は青梅果汁10パーセントには製造会社ならではのこだわりがあります。
まだ緑色の青梅の果汁は、熟した梅と異なり非常に強い酸味があります。青梅から抽出された果汁を使用しているこの商品、子どもからお年寄りまで誰でも飲みやすい味をお届けしたいという思いからあえて10パーセントの果汁にしているのです。
1969年に誕生した和歌山県ロングセラーの梅ドリンク、ぜひ一度ご賞味ください。
九州地方・沖縄でおすすめのご当地飲料
コガコーラ
コガコーラは、福岡県みやま市にある長田温泉場付近の物産館や自動販売機で取り扱われています。1960年代より古賀飲料工業所が製造販売を行っていました。天然の炭酸水が湧き出ている長田温泉の水を活用したコガコーラは、そのネーミングにも名前負けしない味わいのある一品です。
残念ながら製造していた古賀飲料工業所は1991年に廃業しましたが、町おこしを目的に地元の商工会が2010年に復刻。当時の瓶やラベルはすでに存在しておらず、残された映像を元に再現されました。こだわったラベルや容器も必見ですので、福岡県へお越しの際は、みやま市まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
伊都物語(ノンホモ牛乳、のむヨーグルト)
海と山の豊かな自然が広がる福岡県糸島市の牧場で育まれている生乳ブランド「伊都物語」。「伊都」とは、現在の糸島市付近を所在とされる「魏志倭人伝」に登場する国の名称のことです。糸島の豊かな自然や地域の歴史を大切にする想いと、真心をこめて製造したおいしい牛乳を消費者へ届けたいという「牛乳の物語」を合わせて「伊都物語」という言葉が生まれました。
こだわっているのは名称だけではありません。牛へのエサは無農薬や減農薬を行った牧草やワラを使用していることや、製造する牛乳も無添加にこだわっていることなど、安心安全の製品を製造しています。
さらに伊都物語を代表するノンホモ牛乳は「ノンホモジナイズ牛乳」の略称で、市販の牛乳と異なり搾りたての牛乳の風味そのままを味わうことができます。もちろんその牛乳から生まれる「飲むヨーグルト」も極上の一品です。
甘夏ローヤル
続いては、火の国熊本のご当地飲料「甘夏ローヤル」です。香りがよく甘みのなかにほのかな酸味がある甘夏みかん、その生産量は2017年時点で熊本県が日本一です。
甘夏ローヤルは2倍希釈飲料のため水と1対1の割合で飲むことがオーソドックスですが、ここではトマトジュースとのハーフで楽しむ飲み方をご紹介。トマトのコクと甘夏のほのかな甘みがマッチして絶妙なハーモニーを奏でます。その他、ワインやビール、焼酎との相性もばっちり。色んな味わいをお好みに合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
オリオンビール
最後にご紹介するご当地飲料は、南国沖縄県で生まれた「オリオンビール」です。戦後アメリカの統治下であった沖縄。復興支援の目的により「第二次産業(製造業)を興さなければいけない」という創設者の思いのもと1957年に沖縄ビール株式会社が設立されました。
その2年後にオリオンビールの製造がスタート。生産当初こそ大手ビールメーカーによるシェアが大きく苦戦を強いられましたが、少しずつ地元に根付き2017年には沖縄県で1番飲まれているビールとして圧倒的な人気があります。
「オリオン」という名前は、沖縄ビール株式会社の設立翌年に行った懸賞金付きの一般公募によって決定したもの。1等賞金が当時としては83ドルという非常に高額に設定されていたこともあり、2,500通近くの応募が寄せられました。
審査の結果、「オリオン」に決定。語源であるオリオン座は南の星であり沖縄のイメージにマッチしていること、星は人々の夢やあこがれを象徴すること、さらに当時沖縄を統治していた米軍の最高司令官の象徴が”スリースター”であったことなど、様々な選定理由がありました。
さてこのオリオンビールの味はというと、すっきり軽快でクリーミー!南国である沖縄の気候にぴったりな味わいです。
いかがだったでしょうか。
出張や旅行で訪れた際には、ぜひご当地飲料を味わってみてください。