この記事の目次
岡山でおすすめのお土産
廣榮堂 きびだんご
岡山土産の定番中の定番、廣榮堂の「きびだんご」。廣榮堂が創業した安政三年以来、作り続けられているお菓子です。一口サイズのきびだんごには上質のもち米・極上の砂糖・水飴が使われており、ほんのり甘くもちもちとした食感。年代を問わずおすすめできるお土産です。
定番の「元祖きびだんご」のほか、
- 黒糖を使った「黒糖きびだんご」
- 伊豆大島の自然海塩「海の精」を使った「海塩きびだんご」
- 塩レモン味の「スポーツきびだんご」
も販売されています。個包装でパッケージもかわいらしくラインナップも多いので、お土産選びに困った時にはおすすめです。
伊部屋 大手まんじゅう
こちらも岡山土産の定番、日本三大饅頭の一つ「大手まんじゅう」。餡が透けて見える薄皮饅頭は、1837年(天保八年)の創業以来、備前藩主をはじめ地元の人に愛され続けています。
北海道産の小豆を練り上げた餡を包むのは、こだわりの製法で作られた生地。良質の備前米による糀で仕上げられた甘酒と小麦粉とを合わせて作られる生地には、甘酒のコクがあります。
橘香堂 むらすずめ
小麦粉の皮で餡をくるんだ「むらすずめ」が誕生したのは1877年(明治十年)。橘香堂の地元である倉敷で行われる豊作踊りに被る編み笠の形と、黄金色の稲穂をイメージして作られました。
明治時代には珍しい小麦粉と卵が使われたむらすずめの特徴は、焼いた皮を裏返し、きれいに焼けた面に餡を乗せること。菓子表面は薄い黄色をしており、ぷつぷつと穴が開いています。
郷土の先覚者である林孚一翁(はやしふいちおう)に名付けられたこの菓子は倉敷銘菓としてさまざまな菓子店が製造・販売を行っていますが、元祖は橘香堂。ぜひ伝統の銘菓を味わってみてはいかがでしょう。
古見屋羊羹 高瀬舟羊羹
古くは1300年ごろの中世から昭和の初めまで、荷を載せて川を行き来する高瀬舟を模して作られた「高瀬舟羊羹」。大変多くのリピーターを持つこの商品は、吟味された小豆を丁寧に製餡し、寒天と砂糖で煮詰めて作られます。
優しい甘さと表面のシャリシャリ感がおいしいと評判ですが、この糖化は製造直後には起こらず、製造後約2週間で発生するもの。シャリシャリ感が好きな方は、食べるのをしばらく我慢しましょう。
一口サイズで食べやすく、7個入りから72個入りまでそろっているので用途に応じて選ぶことができます。
つるの玉子本舗 つるの玉子
黄身餡をマシュマロでくるんだ「つるの玉子」が誕生したのは1887年(明治20年)。岡山領主池田家の御用達であった菓子司「加喜屋」で修行していた下山治四郎が考案したものです。
下山は独立して「つるの玉子本舗」を開店。鶴の玉子に見立てた斬新な和洋菓子は、ハイカラだと大変な人気を博しました。
白と紅のマシュマロ饅頭は品質にこだわりを持って作られており、合成着色料・防腐剤は不使用。素朴で優しい味を楽しむことができます。お土産のほか、おめでたい席やお祝い事の際にも用いられることが多い商品です。
岡山の特産品をお土産に
遥竹庵 手延べうどん
古くから農閑期に手延べ麺が作られていた岡山県西南部。遙竹庵(ようちくあん)は、1963年(昭和38年)の設立以来、手延べうどんをはじめ、手延べひやむぎ、手延べ素麺を扱う、手延べに製法こだわりを持つ会社です。
手延べうどんだけでも「手延べ極細うどん」や「手延べ平うどん」など多くの種類がありますが、最も人気があるのは「手延べ細うどんすず音」。
つるつるでツヤがあり、コシも強く、細麺のため年配の方から子どもまで食べやすいと評判です。茹で時間は5分から7分と短めで、温かいうどん・冷たいうどんのどちらでもおいしくいただけます。
清水白桃フルーツ缶詰
岡山の名産といえば桃。そのなかでも優良品種として知られる「清水白桃」の缶詰です。
完熟の清水白桃は湯むきされシロップに漬けられますが、味はあっさり。上品な甘さでやわらかく、なめらかな食感が特徴です。「まるで生の桃を食べているよう」という感想も聞かれます。
桃の缶詰としてはかなり値段が高いと感じられるものの、食べてみて値段に納得する人が多数。お土産をはじめとして贈答に用いられることも多い商品です。旬の時期でなくてもおいしい桃が食べられます。
ふるいち 倉敷うどん ぶっかけ
約100年前に製粉屋として始まった「ふるいち」。麺にこだわりを持つふるいちの名物が、ぶっかけうどんです。
吟味された水・塩・小麦粉で作られるコシのある麺に、厳選されただし素材からなる濃厚な甘辛つゆ。うどんでもなくざるうどんでもない独特のぶっかけうどんは、倉敷市民から高い支持を得ています。
地元ではよく知られていたぶっかけうどんですが、2013年の「日清食品presentsうどん日本一決定選手権 U-1グランプリ2013」で売上部門1位を獲得したことで、全国的に知られるようになりました。
贈り先を選ばないぶっかけうどんは、6人前のお土産セットも販売されています。
岡山のお酒をお土産に
辻本店 御前酒・美作
1804年より酒造を行っている「御前酒蔵元 辻本店」。美作勝山藩主にも好まれた酒は、御用達の献上酒として「御膳酒」の銘を受けています。
古くから愛されてきた酒のなかでも銘酒として知られているのが「御前酒 純米 美作」。穏やかな香りと岡山の酒米「雄町米」のうま味を感じられる美作は、キレがありのどごしもスッキリしています。冷やしてもお燗にしてもおいしくいただけるので、さまざまな料理によく合います。
時代を超えて愛されている御前酒 純米 美作は、「広島国税局清酒鑑評会」の燗酒部門において8年連続優等賞を受賞。「雄町米サミット2016」でも優等賞を受賞しています。
室町酒造 櫻室町・クラシック(本醸造)
「室町酒造」が酒造りを始めたのは1688年(元禄元年)ごろ。戦前より数々の賞を受けてきた実績のある酒造です。
地元・岡山県産の米「アケボノ」を70%まで磨いて作られる「櫻室町」の持ち味は、豊かな香りとなめらかな口当たり。飲み飽きすることのない・穏やか・まろやか・ふくよか、といった言葉がぴったりの本醸造酒です。
冷やにしてもお燗にしてもおいしくいただけるので、さまざまな場面で活躍します。昭和30年代後半から昭和50年代にかけては特級酒として販売されていました。
白菊酒蔵 大典白菊・大吟醸
米の味を楽しめるうま口の酒「大典白菊」の名は、酒が最も円熟する秋に咲く花である白菊にちなんで付けられました。
香りとなめらかさのある酒の原料は、特A地区で栽培された山田錦。32%まで磨き上げた山田錦を圧力をかけずに吊るして採り、一年以上熟成させたしずく酒です。「ふくよかで口当たりが良い」「実際に飲んでみると想像以上においしい」という感想が多く、淡白な魚料理によく合います。
昭和初期に国清酒品評会で優等賞を受賞してからも数々の賞を獲得。丁寧に造られている大吟醸酒です。
岡山でおすすめのお土産、いかがでしたでしょうか。見どころもたっぷりですが、たくさんの果物・スイーツ・お酒がある岡山県。紹介したものは岡山の歴史や風土を感じられるものばかりです。岡山に足を運んだ思い出として、親しい人へ土産話とともにおいしいものをお届けしてはいかがでしょう。