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荷物を準備する前に抑えておくべきポイント
荷物は多すぎてもダメ
バックパッカーに必要な持ち物を考えていると、必要に思えてくるものが多すぎて荷物はどんどん増えていってしまいます。しかし、本当に使うものはそこまで多くはありません。
さらに、現地をめぐっているとどうしても欲しいお土産も見つかるはずです。このような場合に元から荷物が多く詰め込まれていると困ってしまいます。なかには、荷物を目一杯詰め込んで出発したものの、結局旅先で捨てる羽目になった人もいるほどです。
それほど重要ではなさそうな持ち物は現地で調達するようにしましょう。
機内持ち込みできるものとできないものは分ける
飛行機に乗る際、持ち物検査であたふたしないためにチェックイン前に荷物を
- 機内に持ち込めるもの
- 持ち込めないもの
に分けておくと良いでしょう。バックパックとは別に持ち運びできるバッグをもう一つ用意しておくのがおすすめです。
また、利用する航空会社によって持ち込み可能なもののサイズや重さの基準が異なるため、ホームページ上で事前に確認しておくことも大切です。制限をオーバーした場合に、超過料金が発生したり最悪の場合は捨てなければならないこともあります。
お金は一つにまとめない
海外では、日本人の旅行者はスリなどの被害に遭いやすく、毎年1万件以上の人が何かしらのトラブルに遭遇しています。例えば、先進諸国であるヨーロッパ内での盗難発生率ですら日本と比較すると約3.2倍にもなります。発展途上国ではその数字はさらに跳ね上がるでしょう。
もし海外でお金を失ってしまえば、自分の命すら失いかねません。そのためには、さまざまなカタチでお金を確保しておくことが大切になってくるのです。
主な支払い手段は以下のとおりです。
現金
最も使う場面が多いため、財布を二つ以上用意して入れておくようにしましょう。また、現地の通貨と日本円の両方を持っておく方が便利です。
クレジットカード
こちらも最低二枚以上は用意しておきたいです。海外で最も対応しているVISAカードは必ず作っておきましょう。海外保険が付いているとなお良いです。
国際キャッシュカード
自身の口座から現地の通貨で現金を引き出すことのできるカードです。クレジットカードの機能が付随しているものもあります。
海外旅行用プリペイドカード
日本で事前に入金しておいたお金を現地のATMから引き出すことのできるサービスで、国際キャッシュカードやクレジットカードの保険の役割を持ちます。また、最も人気の高い「キャッシュパスポート」というカードであれば、無料で一枚予備のカードをもらえます。
バックパッカーに必要な持ち物
バックパッカーの必需品
バックパッカーの旅において「これは欲しい」という必需品を見ていきましょう。
バックパック
バックパッカーの象徴とも言えるバックパック。自身の持ち物の量や持ち運びやすさを考慮して40L~80Lのサイズから選ぶのがおすすめです。雨によるダメージやスリの防止にもなるため、防水用のカバーとキーチェーンも用意しておくと良いでしょう。
パスポート
これがないと出国すらできません。再発行にはかなりの時間を要するため、絶対に無くさないようにしましょう。また、さまざまな場面で使われることもあるため、パスポートのコピーを何点か用意しておくことも大切です。
ビザ
海外の中にはビザが必要になる国もあります。大使館でなくても入国時に取得できるものもありますが、トラブル回避のためには日本国内で用意しておくのがベストです。
お金やカード
上述したように、複数の方法で用意しておきましょう。
スマホ・タブレット・PC
現地の情報収集や翻訳の機械としても重宝します。また、旅先で出会ったさまざまな人とFacebookやSkypeでつながることもできます。
ハンドバッグやポーチ
お金やパスポート・筆記用具など、すぐに取り出せるようにしたいものは、バックパックとは別にポーチやハンドバッグにしまっておくと便利です。
洋服
現地で購入することもできるため、洋服は必要最低限だけ用意しましょう。また、訪れる国によって気候が異なるため必ず事前に調べておくことが大事です。さらに、丸めて詰めることで緩衝材の代わりとしても役立ちます。
また、バックパッカーはどうしても歩く機会が増えます。履き慣れていない靴やサンダルでは靴擦れを起こしやすいため、履き慣れた靴を選ぶのが良いでしょう。
あると便利な持ち物一覧
必需品ではないものの、持っていれば便利なグッズを紹介します。
医薬品
日本とは違う気候や環境において、体調を崩してしまうことも多々あります。日本製の風邪薬や鎮痛剤を用意しておくと、もしもの時に安心です。
ストロー型浄水器
実は水道水をそのまま飲める国や地域は世界中を探してもほとんどありません。日本のような恵まれた環境で暮らしてきた人にとっては耐えがたいほどの水事情に悩まされることもあります。
そんな時に重宝するのがストロー型浄水器。使い方は、水にそのまま付けてストローから吸うだけ。いざという時に役立ちます。
コンセント変換機
国によって電圧が異なる場合があるため、快適に電力を確保するために用意しておきましょう。また、ゲストハウスの利用時にコンセントの取り合いにならないよう、複数口のあるコンセントタップを用意しておくのもおすすめです。
トイレットペーパー・ウェットティッシュ
海外にはトイレットペーパーを使用せずに水でお尻を直接洗う国もあります。その文化に抵抗のある場合は持って行くと便利。ウェットティッシュなども食事の前など何かと必要な場面が多いでしょう。
南京錠
ゲストハウスや安いホステルにはロッカーはあっても鍵が付いていないことが多いです。代わりに鍵を付けるための穴があるので、南京錠を付けるようにしましょう。
タオル
こちらもゲストハウスやホステルでタオルが用意されていないことがほとんど。やや大きめのタオルを二枚ほど持って行くと助かります。速乾性があるとなお良いでしょう。
アウター
防寒や雨よけに便利なアウターはさまざまなシーンで活躍します。特に、水をはじきやすいナイロン生地のウインドブレーカーがおすすめです。
シャンプー・リンス
海外のものを使用すると自分の髪に合わなかったり、かぶれてしまったりすることもあります。普段使っているシャンプーの少量を別容器に入れて持っていくのが良いでしょう。
あまり必要のないもの
持って行ったものの、結局使う機会に恵まれないものもあります。
デジカメ
写真についてはスマートフォンで撮影しても高画質で保存できます。手ごろにすぐ撮影できるため、デジカメで撮影する機会はあまりないかもしれません。
大量の洋服
旅先でも自由に購入できるため、洋服は2セット~3セット・下着は3着~4着ずつ用意しておく程度がちょうど良いです。
訪れる国や期間によって必要な持ち物をリサーチして、ストレスフリーな生活を楽しみましょう。
一日にかかる費用
バックパッカーの旅行で一日にどれだけの費用がかかるかは、どのような方法で移動したか、どのような場所に泊まったかによって大きく影響されます。
例えば、移動手段をヒッチハイクや公共バスにすれば当然安く済みますし、外食をせずに現地で材料を仕入れて自炊すれば食費を浮かせることも可能です。住む場所にしても、ゲストハウスやユースホステルを利用することで値段は安く済むため、過ごし方次第で予算は変動します。
もちろん、滞在する国によっても変動し、
- 東南アジアや中央アジアが最も手ごろで、一日に2,500円~3,500円
- 中近東は国によって物価の差が激しいものの、平均するとおおよそ5,000円
- ヨーロッパが最も高く5,000円~6,000円
ほどかかります。これらの費用を目安に、独自の工夫や節約を楽しむのも旅の醍醐味と言えます。
バックパッカーをする際に悩んでしまう持ち物や服装・費用。しっかりと準備を行い、安心で安全な旅行を楽しみましょう。