遊びゲストハウスとは?利用前に知っておきたいメリットと注意点

ゲストハウスとは?利用前に知っておきたいメリットと注意点

ホテルや旅館に代わってゲストハウスを利用する人が増えています。ゲストハウスとはどのような施設なのか、使用するメリットと注意点についても解説します。

ゲストハウスとは

ゲストハウスとは

「ゲストハウス」とは、大きな意味で「お客様を迎え入れる場所」。安い費用で宿泊できる施設からパーティーが行われる迎賓館にいたるまで、海外にはさまざまなゲストハウスが存在しています。

また、リュック一つで身軽に世界を旅するバックパッカーが主に利用する宿としても知られています。

ゲストハウスの特徴

宿泊料金が格安

ホテルに宿泊した場合は、一泊10,000円以上かかることも少なくありません。ゲストハウスはサービスを最低限まで減らしてその分宿泊費を安く提供している簡易宿泊施設のため、2,000円~4,000円ほどで宿泊できます。

しかし、食事の提供・アメニティーグッズ・布団の上げ下ろしやシーツの取り替えといったサービスは一切ありません。ゲストハウス側から提供されるのは、「ドミトリー」と呼ばれる複数人で使用する部屋と備え付けのベッドや布団・共同のキッチン・シャワールーム・トイレのみです。

交流が生まれやすい

ゲストハウスには談話室のようなオープンスペースがあるため、見知らぬ人同士で自然と交流が生まれることがあります。ゲストハウスのオーナー自ら積極的に交流をしているところもあり、コミュニケーションに特化している宿泊施設と言えるでしょう。

もちろん、必ずしも誰かと交流しなければならないわけではないので、心配は不要です。

国境を越えた空間になりやすい

宿泊費が安いこともあり、外国人の利用客も多いゲストハウス。日本人よりも外国人観光客の方が多い、ということも。日本語があまり通じず英語で話す機会も増えるため、英語の勉強をしたい人にはおすすめです。

ホステル・ゲストハウス・ルームシェアの違い

「格安で宿泊を提供して部屋は相部屋、身の周りのことは全て自分で行う」と聞くと、旅慣れた方は「ユースホステル」を思い出すのではないでしょうか。

ホステルもゲストハウスも基本的な内容には変わりがないのですが、多くのユースホステルはユースホステル協会に属しており、利用するためにはまずその協会の会員登録を済ませておく必要があります。

ルームシェアとゲストハウスの違いにも注意が必要です。ルームシェアは「個人が私的に相手と信頼関係を結んでいる」のに対し、ゲストハウスやホステルは「経営者が存在し、申し込んだ個人それぞれと契約」して利益を得ています。

基本的な構造がとても近いので混同してしまいがちですが、万が一の時の責任者の有無にも関わってきますので、利用する際には契約内容をよく確かめるなどの注意が必要となります。

 

ゲストハウスを利用することでのメリット・デメリット

ゲストハウスを利用することでのメリット・デメリット

ゲストハウスのメリット

ゲストハウスの最大の魅力は、利用料金の安さにあります。

ゲストハウスの平均的な料金は一泊約2,000円から4,000円前後とかなりリーズナブルで、部屋によってはさらに安くなることもあります。ゲストハウスを利用して宿泊費用を抑え、その分のお金で色々な場所へ足を伸ばすことができるのは、特に旅好きな人にとっては嬉しいメリットになるでしょう。

さらに、普段の生活では知り合う機会がない人との交流があるのも、ゲストハウスならではの光景です。ゲストハウスは特に外国人旅行者の利用が多く、世界中から集まった人との異文化交流が行われています。

ゲストハウスで知り合った人の考えや文化に触れ、自分の視野を広げる良い機会になるでしょう。

ゲストハウスの問題点

その魅力から日本でも徐々に受け入れられつつあるゲストハウスですが、利用をする際にはいくつかの注意点を頭に入れておかなければいけません。

  • プライバシーがほとんどなく落ち着かない
  • 同室の人が騒がしく眠れない
  • シャワールームやトイレが共同で清潔面が心配
  • 貴重品や持ち物の盗難の可能性がある
  • 交流することが前提となっている

共同利用をするからこその格安費用となるため、これまで日本で当たり前のように提供されてきた個人のプライバシー保護は守られない、という可能性は残念ながら否定できません。

貴重品に関しては個人のロッカーを用意しているところが多いために問題は少ないのですが、キッチンでのトラブルとして冷蔵庫などに保管していた食べ物を誰かに食べられてしまったという事例もあります。

また、男女関係なく相部屋となることもありますので、特に女性にとっては防犯の意味での不安があることも事実です。

ゲストハウスではこのような質問に答えてもらえる場合が多いので、利用したいゲストハウスには事前に連絡を取り、個室の有無や衛生面、万が一の時にはどうするのかといった疑問を聞いてみるのも良いでしょう。

 

ゲストハウスで結婚式「ゲストハウスウェディング」

ゲストハウスで結婚式「ゲストハウスウェディング」

外国の迎賓館のような場所で自分の思い通りの挙式を行う「ゲストハウスウェディング」。海外ドラマや映画のワンシーンのように華やかな結婚式や披露宴にあこがれている方にはおすすめです。

ゲストハウスウェディングの魅力・おすすめポイント

ゲストハウスと聞くと、前述したような親しみやすい素泊まりの宿泊施設が思い浮かびますが、プール付きの豪華な邸宅を貸し切ってお客様をおもてなしするという「迎賓館」としてのゲストハウスも存在します。そのような邸宅で心に残る挙式をゆっくりと行えるのがゲストハウスウェディングです。

ゲストハウスウェディングでは、ヨーロッパの城や外国の迎賓館のような場所で、一から全て自分でプランニングして思い通りの結婚式を挙げることができます。

天候や季節によってはガーデンパーティー風にしたり、好みのシチュエーションでの写真撮影を行ったりするなど、幅広いニーズに対応できるのも魅力の一つです。

オープンな雰囲気が来賓との距離を縮め、ゆっくりと話ができるのも嬉しいメリット。形式だけではない温かな祝福の時間を過ごせるゲストハウスウェディングは、まさに「海外のおもてなし」と言えるでしょう。

ゲストハウスウェディングの流れ

ゲストハウスウェディングは自由度が高いがゆえに、事前にある程度の流れと注意点を押さえておく必要があります。

会場を探す前に決めておいた方が良い点

  • 挙式の日程をいつにするか
  • どのゲストハウスにするか
  • 挙式のスタイルは何にするか

ゲストハウスウェディングは会場を貸し切って行うことが多いため、挙式予定日から最低でも半年前、念入りに調べる場合には一年以上前からの下見が必要となります。挙式予定日からあまりに近いと希望の会場の予約ができないこともあるので、まずは余裕を持った日程を決めてから会場を探します。

ポイント
この際に挙式のスタイルを決めておくのもポイント。キリスト教式なのか神前式なのか、これによって併設する施設にも影響が出てきます。挙式を行う場所とゲストハウスが遠い場合には、参列される方の移動方法も考えなければなりません。

これらをふまえてゲストハウスを決めたあと、どのような結婚式にするのかを確定させていくことになります。

ゲストハウスウェディングは自由度がある分準備をすることも多いですが、海外の方々はそれらも全て楽しみながら行っています。

 
海外式のおもてなし施設「ゲストハウス」。新しい価値観を受け入れることは、単純なあこがれだけではなく、改めて日本の良さを知ることへとつながるかもしれません。