この記事の目次
さまざまなボランティア活動
そもそもボランティアとは
「ボランティア」という言葉には「志願者」「有志者」という意味合いがあります。つまり、「誰かに強制や命令されて動くのではなく、自分にできることを自分の意志で行う」という点がとても重要です。
さらに付け加えるならば、「やってあげる」という気持ちではなく「やりたい」という心が大切になってきます。自分にできることで困っている人に「協力をする」という姿勢が大切です。
支援を必要としている人に対して自ら無償で労働力を提供する、もしくはできる範囲で寄付を行い支援活動を支える、これがボランティアの基本的な姿となります。
さまざまなボランティア活動
自分にできることで社会貢献するボランティア活動ですが、その内容は多岐にわたるために全てを把握することはなかなかできません。いざ何かやろうと思っても、自分にできそうだと思うことが見つからずに悩む方もいらっしゃるでしょう。
ボランティア活動をいくつかの大きなくくりで分けると、
- 自然や動物などの地球環境を守るための活動
- 医療や健康に関する活動
- 子育て支援や高齢者、障碍者を支援する社会福祉活動
- 災害時などに被災者を支援する活動
- 海外での農業や技術指導を行う支援活動
といったものがあり、さらにこれらが細かく枝分かれしていきます。
例えば、「地球環境を守る」と言われると少しおよび腰になってしまいますが、「近くの公園の草むしりやゴミ拾い」と言われると参加しやすくなりますよね。
まずは自分にできることをはっきりとさせて、それらがどの活動に分類されるかを確かめてみましょう。意外と身近なところに参加できるボランティアがあるかもしれません。
日本のボランティアの現状と課題
いざ参加したい種類のボランティアを決めたとして、次に確かめなければならないのは「どこに申し込めば良いのか」です。
近所に見知った場所があればそれが一番良いのですが、なかなか近場では参加したいボランティア活動がなかったり、あっても日時が決められていて空いた時間では参加できなかったりなど、さまざまな事情で諦めなければならないことがあります。
実はこれが日本のボランティアの現状であり、克服しなければならない課題なのです。
外国のボランティアに目を向けると、あらゆる種類のボランティア団体が各地に拠点を持ち、地域の人々が空いた時間を使って気軽に参加できるシステムを整えています。いうなればボランティア参加への敷居が低いのです。
しかし、日本においてボランティアはまだまだ「特別な行動」という認識が高く、希望する人々を受け入れる体制が整っていません。
ボランティアをより身近に認識して社会貢献できるようにするために、課題の改善が急がれます。
お金を受け取って活動する「有償ボランティア」
有償ボランティアとは
ボランティアは基本的には無償で行われるものですが、有償、つまり少額でも報酬を得て活動する場合には「有償ボランティア」と呼ばれることがあります。
支援を受ける側はそれを当たり前だとは思っていません。しかし、助けてもらわなければどうにもならない歯がゆさと心苦しさがあります。一方で、支援をする側は「助けたい」と思う気持ちからボランティアに参加していても、日々の生活を全部自分でまかないながら活動し続けるのには限界があります。
少しでもお金を渡すことで支援される側は気持ちが楽になり、支援する側にとってはおこづかい程度の金額でも生活の足しにできて仕事のはげみにもなります。
「支援する側」と「される側」、その双方の感謝の気持ちが通じ合って成り立つ形、それが有償ボランティアです。
有償ボランティアの現状と問題点
支援する人に支払われる報酬は、支援される人が直接渡すわけではありません。所属している団体に寄付という形で一度入金されたお金を、各団体が実際に支援している人たちに賃金として支払う形で渡されます。
一番分かりやすい例が、「海外青年協力隊」や「国境なき医師団」です。
特殊技能を活かして危険地域などで働くボランティアに対して各団体がそれぞれ所属する人たちへ賃金を支払うというシステムにより、有償ボランティアは成り立っています。
あえて「賃金」という表現をしましたが、あくまでもこれは「支援活動への御礼」となります。ですので、ボランティア団体に属したからといって雇用されているわけではありません。
そこで問題となってくるのが、万が一の時の補償がどこにもないという点です。
一般的に雇用されて働く場合、雇う側には雇用保険や社会保険などをつける義務が発生します。しかし、ボランティアは義務ではないので一切補償がされません。一定以上の賃金をもらい重労働をしても、支払われる賃金はあくまでボランティアに対してのお礼の金であり、所属する団体には何の義務も発生しないのです。
この一連の流れを労働基準法の抜け穴と見て問題視する声もあります。
自らの意志でボランティアを行う人々を守るためにも、この問題について何らかの改善策を取る必要性が高まっています。
使用済み切手で寄付?お金じゃなくても寄付はできます!
使用済み切手で寄付
思い立った時にすぐにできるボランティアとして、お金の寄付が挙げられます。支援活動を支える重要なものの一つですが、実はお金でなくても寄付をすることが可能です。
珍しい消印が押された切手、非常に短い期間でしか販売されなかった切手、古いため余り数が出回っていない切手などは、コレクターにとってはまさにお宝です。
これらの古い切手はキロ単位でコレクターや専門業者に販売されます。換金されたお金が寄付金となって支援活動に役立てられるというシステムです。
昔の手紙や使われていない古い切手など、もしタンスの中に眠っていてどうしようか迷われるようでしたら、寄付という形で役立てて見てはいかがでしょうか。
使用済みプリペイドカードやテレカで寄付
使用済みのプリペイドカードやテレフォンカードも、寄付をすることで支援金となります。
コレクターの間でも根強い人気があり、その当時に流行っていたアイドルが印刷されているものや非売品のカードなどは高値で取引されています。これらはコレクターや専門業者にとって喉から手が出るほど欲しいものなのです。
募集をかけている収集団体も多数ありますので、換金された支援金がどのように活用されるのかをご確認のうえで寄付をしてみるのも良いでしょう。
国内で換金できない外国コインで寄付
海外へ旅行に行った際、外国のコインが余ってしまいそのままお持ちになっている方も多いのではないでしょうか。もしそのようなコインがあれば寄付をしてみるのも良いでしょう。
紙幣は帰国後に換金して円に戻すことができますが、外国のコインはそのまま持ち続けることになります。日本国内では使えないというだけで、そのコインも海外では立派なお金です。それをそのまま寄付金として募金する、これが外国コインでの寄付です。
帰国する際に海外でコインを募金するのも良いですし、帰国してからでも銀行や国際線のある空港などで募金することが可能です。機会がございましたらぜひ一度お試し下さい。
「これくらいのことであればお手伝いできる」という小さな親切が集まると、それが大きく社会へ貢献することにつながっていきます。「やってみたい」という気持ちが芽生えたら、それが最初の一歩です。まずは自分にできることを自分にできる範囲で始めてみましょう。