お中元・お歳暮これで完璧!お歳暮を贈る時期やマナー・意味などを徹底解説!

これで完璧!お歳暮を贈る時期やマナー、意味などを徹底解説!

お世話になっている方々に感謝の気持ちを込めて贈り物を贈る「お中元」と「お歳暮」。贈る人の割合は20代でも9割以上と、かなり定着している風習です。今回はお中元とお歳暮の共通点と違い、贈る時期とマナー、おすすめのお歳暮についてご紹介します。

お歳暮とは

お歳暮とは

お歳暮とお中元

お歳暮とお中元は、どちらも日頃の感謝や健康に気遣う気持ちを物に託して伝えるという風習です。お歳暮やお中元の1ヵ月程前になると、コマーシャルやデパート・大規模なスーパーの宣伝で賑わいます。最近ではネット広告も増えてきました。

どちらも同じ目的ですが、お歳暮は1年の締めくくりに贈るため、お中元よりも重視される傾向にあります。いずれか一方を贈る場合にはお歳暮のみにして、両方贈る場合はお中元に比べてお歳暮の値段を少し高めにするのが一般的とされています。

お歳暮のルーツ

お歳暮はかつて、新年に年神様へ供える品物を年の暮れに本家や家元に持っていくという行事でした。今でも新巻き酒や数の子などを贈るのは年神様に供えるお神酒の酒肴に由来すると言われています。これは江戸時代に庶民の間で定着したものになります。

今では「1年間お世話になった人にお礼の意味を込めて贈り物をする」という意味で認識されています。

お中元のルーツ

お中元は、中国の「三元」という言葉に由来しています。1月15日が上元、7月15日が中元、12月15日が下元です。古代中国において三元は3人の天神様の誕生日とされ、とても重要な祭日でした。そのため人々はお祝いとしてお供え物をしたのです。

一方、日本には仏教の先祖供養の行事として「盆」があります。盆には迎え火や盆踊り、送り火など様々な儀式があり、その中の一つに「盆礼」があります。これは親や親戚の前でお供え物をやりとりする習慣です。これが中元の習慣と結び付き、現在では盆の時期に品物をやりとりするようになっています。

お中元の習慣は室町時代に公家の間で広まり、さらに江戸時代には庶民の間に定着しました。それが今では、仲人やお世話になった方々にも、と広まり現在の形になりました。なお、手紙やハガキなどでお中元を簡略化したものが暑中見舞いや残暑見舞いとなります。

お歳暮とお中元、どちらもかなり古い時期からの風習です。他国の良いところを取り入れ、より良い文化・風習にするというのは素晴らしいことです。これらの風習を守り次の世代へ伝えるということも、私たちの大切な役目の一つかもしれません。

 

贈る時期

贈る時期

お歳暮は「12月10日から20日」に贈るのが一般的です。しかし年の瀬で忙しく、この時期に贈れない方もいらっしゃるでしょう。その場合には、年が明けてから松の内までに「お年賀」として贈ることも可能です。

また、お中元は東日本と西日本で贈る時期が違うというのを知っていますか?東日本では「6月末から7月15日」まで、西日本では約1ヵ月遅れの「7月末から8月初旬」に贈ります(厳密には、西日本で贈るのは「お中元」ではなく「暑中見舞い」となる)。

松の内
門松を飾っておく期間のことを指し「元日から1月7日」までが一般的とされている

 

お歳暮の正しい贈り方

お歳暮の正しい贈り方

お歳暮は誰に贈るの?

特定の関係性の人にお歳暮を贈らなくてはいけないという厳密な決まりはありません。

例としては、

  • 日頃お世話になっている方
  • (結婚している場合には)お互いの実家の両親
  • 上司
  • 仲人
  • お礼の気持ちを伝えたい友人、知人
  • 兄弟姉妹や親戚

これらが一般的なお歳暮の贈り先です。

共通しているのは、日頃お世話になっている人や普段会えない人に感謝の気持ちを込めて贈る、ということです。ただ、会社によっては上司にお歳暮を贈ることを禁止しているケースもあるので、事前に調べるようにしましょう。

お歳暮の「のし」の書き方

持参して手渡しするときは「外のし」、宅配便などで贈るときは「内のし」という場合が多く、最近は紙資源節約の理由で「簡易のし」と呼ばれる「短冊のし」も多くなりました。

水引きは紅白の蝶結びのものを使用します。上段には「御歳暮」と「お歳暮」、下段には苗字(あるいは名前)を書きます。

外のし
包装紙の上からのしをかけているもの
内のし
贈答品にそのままのしをかけて、上から包装紙で包むもの
短冊のし
短冊の形をした、包装後に後からのりなどで貼り付けるタイプののし

お歳暮を贈るのをやめたい

数年にわたりお歳暮を贈り続けてきた相手へは、なかなか贈るのを止めづらいものです。突然止めるのではなく、お歳暮の金額を抑えていき、最後には年末の挨拶状だけにする、というように段階を踏んで負担を軽くしていきましょう。

また、仲人をしてもらった方にはずっとお歳暮やお中元を贈る習慣がありましたが、現在では三年間が目安とされています。

喪中の方へのお歳暮はどうすれば良い?

基本的には贈り手や受け手が喪中でも問題はありません。しかし、初七日が終わらぬ時期や法要の日に持参するのは避けましょう。

お店やデパートなどで相談して、立派な紅白の水引きのし(外のし)ではなく、「短冊のし」などのシンプルなのしにしてもらう心遣いは大切です。また、不幸があって間もない人に贈る場合には、時期をずらして寒中見舞いにするのも良いでしょう。

 

おすすめのお歳暮

おすすめのお歳暮

「お歳暮のことは分かったけれど、何を贈れば良いのか分からない」という方のために、お歳暮の品物について紹介します。食料品が無難で無駄になりにくいという点で人気で、特に「ビール」「食肉加工品」「海産物」の3つが好まれています。頂きものについては商品券が人気ですが、「個性がない」「味気ない」「気持ちが伝わらない」との理由であまり浸透していません。

注意
年配の人に肌着を贈ったり目上の人に商品券を贈るというのは失礼にあたる。

今回は、おすすめのお歳暮の一例をご紹介します。

アサヒドライプレミアム4種セット

世界の希少ホップの個性が楽しめる、ドライプレミアムのギフト限定詰め合わせセット。世界生産量1%未満の希少ホップを世界中から厳選して使用しています。

お歳暮の定番中の定番のビールですが、「普通の生ビールを贈るのはもう飽きた、個性を出したビールを贈りたい!」そんな方におすすめの商品です。

カット生ズワイガニセット

冬の味覚の王様といえば、やはりカニでしょう。小さいお子さまから年配の方まで大人気です。カットされているので、足を解体する手間が省けますし、なかには身が取り出しやすくなっているものもあります。

焼きガニにしたりカニしゃぶにしたりカニご飯にしたりと様々な食べ方もできるので、ビールや食肉加工品を贈るのに飽きた人はぜひ検討してみては。

 

いかがでしたか。知っているようで意外と知らないお歳暮について深く理解できたでしょうか。自分が良いと思った物を贈るだけでなく、時期やマナーなど様々なことを考える必要があります。

感謝の気持ちを伝えるための贈答品としてお歳暮という伝統的な風習をしっかりと理解し、次世代にも繋げていきたいですね。