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コンテストでも話題のお土産3選
奇跡のたれ
まず紹介するのは、九州の甘口醤油と赤ワインをベースにしたコクと旨みの万能調味料「奇跡のたれ」です。ソースやタレとしてはもちろん、煮物の味の決め手などさまざまな料理に使用できます。無添加にこだわっていることも嬉しいポイント。
国土交通省観光庁の魅力ある日本のおみやげコンテスト「おみやげグランプリ2017 フード・ドリンク部門」にて各国審査賞を受賞した至極のタレです。
隠れ里の柚子こしょう
続いて紹介する品は「隠れ里の柚子こしょう」です。柚子こしょうとは、柚子の表皮を細かく刻み、唐辛子と塩をすり合わせた香辛料のこと。柚子のさわやかな香りにピリッと効いた辛味が特徴で、刺身や鍋・うどん・そば・ラーメンなどさまざまな料理に使用されている、九州では定番の薬味です。
隠れ里の柚子こしょうは、熊本県八代市泉町の香り豊かな完熟柚子の皮と九州内で栽培された希少な激辛黄金唐辛子で練り上げられた、無添加手作りの一品です。「隠れ里」と表現されるだけあって、熊本でも秘境の地と呼ばれる非常に奥深い山間部で製造されています。
2008年には「魅力ある日本のおみやげコンテスト」でフランス賞を受賞をしています。ぜひ一度ご賞味ください。
福田屋おてもやん
「おてもやん」は、熊本県を代表する民謡のことです。熊本の夏の風物詩「火の国まつり」では、その民謡のリズムに合わせて趣向を凝らした衣装を身に着けた踊り手たちが熊本市内の街中を踊り歩くという、熊本では馴染み深い文化の一つでもあります。
1948年創業の歴史ある福田屋が製造する和菓子おてもやんも、民謡や踊りに負けない、熊本では定番のお土産です。熊本県民人気コンテストでは金賞を受賞、味わい深い粒あんとカスタードクリームを熊本県産の米粉生地で優しく包んだふっくらモチモチの食感を楽しむことができます。
熊本でおすすめのお菓子4種
清正製菓 朝鮮飴
およそ1200年前、有明不知火(ありあけしらぬい)海沿岸に流れ着いた遣唐使が中国での製法を伝えたことが起源とされている朝鮮飴。その当時は日持ちのする保存食として食べられており、「長生飴」や「肥後飴」と呼ばれていました。
和菓子や洋菓子など熊本でさまざまな銘菓を生み出してきた清正製菓の商品として生まれ変わった朝鮮飴は熊本を代表する餅菓子で、もち米・水あめ・砂糖を使用して作られており、飴というよりも餅のような弾力感を楽しめるほんのり甘い素朴なお菓子です。
熊本菓房 芦北のデコポンゼリー
熊本を代表する柑橘果物「デコポン」は、柑橘類の「不知火(しらぬい)」のうち一定の基準を満たしたものだけが名乗ることができます。柑橘類でもトップクラスの強い甘味と香りが特徴の果物です。
豊富な水と温暖な気候に恵まれた熊本県芦北町の良質なデコポンを使用した「芦北のデコポンゼリー」の魅力は、なんといってもデコポンをまるごとそのままゼリーに入れたダイナミックな製法です。食べた瞬間、口いっぱいに広がるデコポンの爽やかな香りとプルプルの食感を味わうことができます。
お菓子の香梅 誉の陣太鼓(ほまれのじんだいこ)
続いては1962年創業「株式会社 お菓子の香梅」が製造する「誉の陣太鼓(ほまれのじんだいこ)」です。
もち米粉と砂糖・水飴で練り上げてできた求肥(きゅうひ)を香梅秘伝の蜜で炊き上げ、風味豊かな北海道産大納言あずきで包みこんだ和菓子です。名前のとおり、太鼓の形状をしています。
熊本県内にある香梅の各店舗を訪れれば「陣太鼓ソフト」を食べることができます。濃厚なミルクアイスに混ざり合う北海道産大納言あずきとやわらかく伸びる求肥が絶品です。熊本を訪れた際は、ぜひコチラもご賞味ください。
お菓子の香梅 武者がえし
お菓子の香梅が製造する菓子からもう一品、「武者がえし」を紹介します。熊本県を代表する名城である熊本城。加藤清正公が7年の歳月をかけて築き上げ、難攻不落と言われた城です。立ち並ぶ石垣は「武者返し」と呼ばれ、上に行くほど垂直になるという構造のために敵を全く寄せつけませんでした。
そんな武者返しのように丁寧に工夫されて作られているこの菓子は、手作業で折られた100層にもなるパイ生地のなかに、豆の皮を剥いで練り上げられたまろやかなあずき餡が包まれています。パイ生地から香るバターの風味とほど良い甘さの餡は、和洋の良さが融合した飽きのこないお菓子です。
食通の舌をうならせるおすすめのお土産
元祖森からし蓮根本店 からし蓮根
熊本を代表する郷土料理「からし蓮根」。茹でた蓮根の穴と表面にからし味噌を詰め、衣をつけて油で揚げるというダイナミックな調理法で作られています。穴にも表面にもからし味噌が塗られているため、一見すると大きな卵焼きのような形状をしています。
レンコンのシャキシャキとした歯ごたえとツンとする辛子、甘みのある味噌から、絶妙な味わいを楽しむことができます。
そんなからし蓮根が登場したのは17世紀。「病弱だったお殿様へ」と、ある和尚が滋養強壮のあるレンコンをどうにか食べてもらおうと工夫したことがきっかけでした。
「元祖森からし蓮根本店」のからし蓮根は、その和尚のご子孫が江戸時代の味をそのまま受け継いで製造しているという、まさに本場のからし蓮根。通販での購入も可能です。
太平燕(タイピーエン)
続いては、日本発祥の中華料理「太平燕(タイピーエン)」を紹介します。素材のうま味が溶け出したスープの中にツルツルとした春雨がマッチしており、熊本では学校の給食でも出てくるお馴染みの料理です。
中国にも太平燕はあるのですが、アヒルの玉子が入ったスープワンタンのような料理のことを指しており、熊本の太平燕とは似ても似つかないもの。なぜこのような違いが出てしまったのかは分かっていませんが、熊本では100年以上も太平燕が愛されています。
1900年ごろは九州の全域で食されていたとの記録もありますが、時代の流れとともに、熊本県内のみでその味が受け継がれていきました。
1934年の創業以来「紅蘭亭」が提供する太平燕は、鶏ガラととんこつのダブルだしのスープと緑豆はるさめ100%の麺がコラボした、熊本県でも抜群の人気を誇る一品です。通販での取り扱いもあるので、麺好きの方はぜひ一度味わってみてはいかがでしょう。
うにからすみ
最後に紹介するお土産は、お酒好きの人にはたまらない絶品のつまみ「うにからすみ」。熊本の近海で採れたバフンウニと天草産の生からすみを1対1で合わせて低温熟成により製造されている珍味です。
口に含むと、生のからすみのほど良い塩気とバフンウニの豊かな磯の香りが口いっぱいに広がり、すっと舌の上で溶けていきます。オイルを加えてパスタで楽しむ方法や、炊きたてのご飯に混ぜてウニ飯でいただく方法など、その味わい方もさまざま。
株式会社丸健水産のうにからすみはまさに絶品の味です。お酒好きのお父さん、一度取り寄せてみてはいかがでしょう。
2016年に発生した熊本地震で大きな被害を受けた熊本県ですが、復興も進み、これまで以上に活気のある様子も楽しむことができます。熊本を訪れた際には、食通の舌をもうならせる熊本おすすめの数々をご堪能ください。