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鳥取でおすすめのお土産5選
寿製菓株式会社 因幡の白うさぎ
神話でもおなじみの「因幡の白うさぎ」。かわいいうさぎの形をしたお菓子は、1968年に誕生しました。地元、大山バターを使用した焼きまんじゅうはコクがあってしっとり。ほどよい甘さの餡もおいしいと評判です。
亀甲や 二十世紀
鳥取名物の一つが、黄緑色の二十世紀梨。「二十世紀」は梨を輪切りにしたように見えますが、水飴と寒天でできています。梨のようなツヤと打ち抜いた芯の形も本物そっくりです。1868年(明治元年)創業の亀甲やが、1922年(大正11年)に発売したお菓子です。
石谷精華堂 打吹(うつぶき)公園だんご
1880年(明治13年)の創業以来愛され続けている「打吹公園だんご」。白・小豆・抹茶の三色のだんごは、1907年(明治40年)、皇太子だった大正天皇行啓の際に御料菓として献上されています。上品な甘さでおいしいと評判の餡が、歯ごたえのある餅とよく合います。
鳥取宝月堂 砂の丘
鳥取砂丘の砂をイメージした和風クッキーです。ほろほろ食感のクッキーは2種類。白パッケージと黒パッケージがあります。白パッケージのクッキーには和三盆糖が、黒いパッケージのクッキーには鳥取県鹿野町産生姜がまぶされている、上品な味のクッキーです。
山本おたふく堂 ふろしきまんじゅう
明治時代より作られている黒砂糖と和三盆糖を使ったまんじゅうです。名前の由来は、でき上がりが風呂敷の四隅を折ったような形になることからきています。茶色い皮がつやつやしたまんじゅうはほどよい甘さで、保存料や着色料などは不使用。和三盆の元となる徳島産白下糖・沖縄産の黒糖など、原料にもこだわりを持っています。
皇室への献上をはじめ、「全国菓子大博覧会」では名誉総裁賞や名誉金賞などといった数多くの賞を獲得している優しい味のまんじゅうです。
地理的表示保護制度に登録された「砂丘らっきょう」の魅力
地理的表示保護制度とは
- 特定の地域で伝統的に生産されているもの
- 気候・風土・土壌など生産地の特性が品質に結びついているもの
の原産地を特定表示し保護する制度です。
2014年に制定された法律で、「地理的表示」に登録された製品には「GI」マークがつけられます。
「地理的表示」を知的財産として保護することでほかの産地製品との区別化ができ、地域ブランドとして認定されることで生産者は自分たちのブランドを守ったよい製品を出荷できます。さらには購入者も安心して購入できるなど多くのメリットがあります。
鳥取県の「鳥取砂丘らっきょう」は、2016年3月10日、特定農林水産物等の生産地として認定を受けています。
砂丘らっきょうとは
鳥取といえば砂丘を思い浮かべる方が多いでしょう。南北2.4km、 東西16kmという広さを持つ鳥取砂丘は、1955年(昭和30年)に天然記念物にも指定されています。
砂丘らっきょうは、砂丘のある福部町で作られているらっきょうです。文字どおり鳥取砂丘に隣接した砂丘畑で作られるらっきょうで、その歴史は古く江戸時代末期には栽培が始められています。
砂丘らっきょうの特徴
大玉で長卵の形をしている砂丘らっきょうは色が白く、シャキシャキした歯ごたえのよさが特徴です。
歯ごたえも色の白さも、砂丘という風土で作られるからこそ。風が強く保水力が少ない砂丘で育てられることでらっきょうの鱗片は何層にもなり、身が締まることでシャキシャキの食感になります。
「不毛の地」と呼ばれる砂丘ですが、「らくだ種」というらっきょうが砂丘に適応したことで砂丘らっきょうは地域ブランドとして確立されました。
砂丘らっきょうができるまで
らっきょうの植え付けは7月下旬から9月上旬にかけて行われます。条間・株間など細かい規定を守りながら一つひとつ丁寧に植えられます。
10月に紫色の花を咲かせ冬の厳しい寒さで身を引き締めたらっきょうは5月から6月にかけて収穫。収穫されたらっきょうは
・根つきらっきょう
・洗いらっきょう
に分けられて出荷されます。
砂丘らっきょうの歴史
砂丘らっきょう誕生の由来は諸説ありますが、江戸時代末期の参勤交代時に、つけ人が江戸・小石川薬園よりらっきょうを持ち帰った、という説が有力です。
当初は少数の農家のみで栽培されていましたが、やせた土地でも育つらっきょう作りは徐々に広がりを見せます。
明治時代には砂丘畑が開発され、大正時代には濱本四方蔵氏が本格的にらっきょう栽培を行って大規模栽培に成功します。1917年(大正6年)には関西地方に向けて出荷されるほどらっきょう作りは盛んになりました。
第二次大戦中は栽培が停滞しますが、1942年(昭和17年)には長期保存ができる塩漬けらっきょう、1951年(昭和26年)には統一ブランド品としての砂丘らっきょうの販売が始まりました。
その後も
- 砂丘畑の増加
- 栽培基準の統一
- 砂丘地用耕運機導入
によってらっきょう作りは大きく発展し、1965年(昭和40年)にはらっきょう加工施設も誕生します。
福部村農協が鳥取砂丘の名物として「らっきょうの甘酢漬け」を本格的に販売したのは1975年(昭和50年)のことです。
そして、新しいシステムの導入などのチャレンジの結果、2011年には財団法人食品産業センターの地域食品ブランド「本場の本物」にも認定されました。
砂丘らっきょうを自宅で楽しもう
ふるさと鳥取 鳥取砂丘らっきょう
さまざまなメーカーから鳥取砂丘のらっきょう漬けが販売されていますが、「砂丘らっきょう」は自宅で漬けて楽しむこともできます。
らっきょう漬けには「本漬け」と「簡単漬け」2つの方法があります。
- 本漬け:水洗いしたらっきょうを2週間ほど塩漬け。塩抜きをしてから酢に漬ける
- 簡単漬け:らっきょうに塩をふり、1時間ほどおいた後、酢に漬ける
「根つきらっきょう」または「洗いらっきょう」を購入して漬物にしますが、根つきらっきょうはオリジナルのらっきょう漬けを作りたいという方向け。気軽にらっきょう漬けを作りたいという方には、根と茎が切り落とされた洗いらっきょうがおすすめです。
また、らっきょうとらっきょう酢がセットになった商品もあります。甘酢のほか、シソ漬けや赤ワイン漬けなどのさまざまな漬け方を楽しめます。
ワールド・ビア・アワード世界一受賞「大山Gビール」
大山Gビールとは
鳥取の象徴でもある大山。「大山Gビール」は国立公園大山の標高300mにある「くめざくら大山ブルワリー」で作られているビールです。
- ホップのきいた淡色の「ピルスナー」
- フルーティーな香味がある「ペールエール」
- 苦味の弱い「ヴァイツェン」
- 香りに特徴のある黒ビール「スタウト」
の定番4種類のほか、限定ビールも販売されています。
世界一位に輝いた大山Gビールの「ヴァイツェン」とは
2011年、大山Gビール「ヴァイツェン」は、世界中のビールを対象としたコンペティション「ワールド・ビア・アワード(WBA)」において、ヴァイツェン部門1位を獲得しました。
1998年・2000年には、日本地ビール協会主催コンペティションの人気投票でそれぞれ1位・2位を獲得。日本での実力は折り紙付きでしたが、世界でもそのおいしさが認められました。
上面発酵度数5.0%の小麦麦芽で作られたビールは、大変苦味が弱くフルーティー。口当たりがよく飲みやすいという特徴を持っています。
鳥取県内のビアレストランはもちろんのこと、全国で大山Gビールの「ヴァイツェン」を楽しめるお店が増えています。鳥取県内の多くのお店で販売されていますが、もちろん通信販売での購入も可能。世界一のおいしさをぜひ味わってみてください。