この記事の目次
茨城でおすすめのお菓子
茨城と聞くと、はじめに思い浮かぶのは「納豆」という人が多いのではないでしょうか。ただ、お土産には甘いお菓子を選びたい人がほとんどでしょう。
ここでは、納豆にも負けない茨城で人気のお菓子を紹介していきます。
木村屋本店 水戸の梅
水戸市のお土産として選びたいのが、銘菓「水戸の梅」。求肥(ぎゅうひ)で包まれた餡を赤紫蘇(あかじそ)で覆うようにくるんだ逸品です。水戸菓子工業組合が商標登録を行っており、「水戸の梅」を名乗ることができるのは5社に限られています。
1860年から続く老舗、木村屋本店の水戸の梅は「葉をやわらかくするために蜜漬けを6日間」するだけあって、手作業で丁寧に下処理された紫蘇の葉のやわらかさ、風味の良さが際立ちます。
- さわやかな紫蘇の風味
- のびやかな求肥
- なめらかなこし餡の甘さ
がまさに三位一体の妙味を生み出します。
木村屋本店の餡は小豆餡と白餡の二種類。水戸市にある日本三名園の一つ、偕楽園の梅の花がほころぶ時期にいただきたいお菓子です。
みずきの庄 みそプリン
納豆が有名な茨城では、やはり大豆を使用したみその生産も盛んです。
日本の伝統調味料であるみそと洋菓子のプリンが出会った「みそプリン」からは、良質な素材から作られた優しい味がします。
鼻に抜ける白みそと卵のコクも絶妙なハーモニーを奏でており、濃厚かつクリーミーでありながら後味がさっぱりしているのは、みその塩味がほどよく効いているためでしょう。ふっと力が抜けるような、とろける幸せの味わいです。
「全国の名水百選」に選ばれた泉が森湧水の清らかな水で丁寧に仕込んだというみそ、ぜひ一度味わってみてください。
れんこんサブレー ハスだっぺ
れんこんサブレー「ハスだっぺ」は、輪切りにしたレンコンのような見た目で愛らしいお菓子です。
全国有数のレンコン生産地である茨城県土浦市では、粉末レンコンを入れたサブレが気取らない手土産として地元の方に親しまれています。お菓子のネーミングからも親しみが伝わってきます。
サクッとした歯ざわりとバターのコクは、洋菓子でありながら日本茶にもよく合います。見た目の可愛さに加えてサブレの軽い食感は、何枚でも食べてしまいそうなほどです。ミルク感たっぷりなので、レンコンが苦手な人でもおいしく食べられます。
レンコンはビタミンCやカリウム・ポリフェノールが豊富で、アレルギーの改善効果にも期待できます。おいしく健康にという意味でも注目したいお菓子でしょう。
茨城でおすすめのお土産
続いてご紹介するのは「これぞ茨城」という名産品。日本ならではの味は郷愁を誘い、心をほっと和ませます。
袋田食品 なまとろこんにゃく
茨城の豊かな自然に育まれた大地と澄んだ水から作られる袋田食品の「なまとろこんにゃく」はとろっとろの食感が特徴のさしみこんにゃくです。
3日かけて製造されるなまとろこんにゃくは、まるで杏仁豆腐のような驚きのやわらかさ。食べて納得の一品です。
袋田食品のこんにゃくは「江戸時代から受け継がれた手法」を用いて、こんにゃく芋を3年かけて大切に育てることから始まります。長い月日を経てようやくでき上がったこんにゃく芋を、一つひとつ手作業で丁寧に仕込んでいくのです。
伝統を守りながら新しい味を送り出す、これぞ職人の技です。
天狗納豆
水戸納豆のブランドの一つに「天狗納豆」があります。明治維新のさきがけ、水戸藩の尊王攘夷激派(そんのうじょういげきは)である「水戸天狗党」が由来で、小粒大豆の産地である茨城ならではの歯ごたえが特徴です。
特にわらで包まれた昔ながらの藁苞(わらづと)納豆は、古くから受け継がれた製法で時間をかけて作られた本物の発酵食品です。
大豆のうまみだけでなく、パック製品にはないわら特有の香りや、わらの水分吸収によって締まった大豆の歯ごたえを楽しむこともできます。パッケージにある大きな天狗の絵も印象的です。時にはわら納豆で丁寧に納豆を味わうのも「おつ」ですね。
また、通常の納豆以外にも
- 切り干し大根入りのそぼろ納豆
- 干し納豆
- 納豆羊羮
- 納豆スナック
など、ご飯のお供としてだけでなくお酒のあてやお茶請け、お土産としての話題作りにもなるでしょう。
鴨安商店 桜干
鴨安商店の「桜干」は地元で水揚げされるイワシが使われています。代々受け継がれてきた調味液にはイワシのうまみが溶け込み、桜干の味を一層深めています。
イワシの漬け込みから乾燥まで一つひとつ手作業で丁寧に仕込まれるため、艶やかでほどよい水分を保ち、旨味が凝縮された逸品です。弱火で両面をじっくり焼くと、香ばしさに思わずほころんでしまいそう。あつあつの白いご飯にのせて、はたまた日本酒と。
年間に数日、ちょうど桜の時期にしか水揚げされない貴重なイワシ。桜に想いを馳せながらビール片手に味わうのも美味でしょう。
茨城のお土産作りのために「第1回茨城おみやげコンクール」
「茨城の新しいお土産をつくる」というコンセプトのもとに開かれたお土産コンクール。一つひとつの商品に生産者の熱い想いが詰まっています。
茨城お土産コンクールとは
さまざまな食材の宝庫でありながら認知度が低い茨城県。県民と生産者の「特産品やスイーツなどを広めたい」という思いが高まり、2014年の初開催に至りました。120社の応募から「第1回 茨城お土産コンクール」の各賞を受賞した5社を紹介します。
最優秀賞「ファームクーヘンフカサク メロンバームプレミアム」
「完熟メロンを丸1個分使用 メロン農家が作ったメロンバーム プレミアム」というキャッチフレーズが印象的なメロンのバームクーヘン。実は見た目もかなりの個性派です。
外見はメロンのヘタまで表現されたメロン型、中心部にある果汁たっぷりのメロン羊羹がしっとりしたバームで包まれ、そのバームをメロンパイ生地が覆っています。メロンの果汁がたっぷりの甘い芳香に思わず目を閉じて息を吸い込むほど。
素材にもこだわっており、全てが県内産で
- 赤玉鶏の卵
- 良質な小麦粉
- 最上級のバターと砂糖
を使用した、まさにプレミアムなバームクーヘン。
ほかではなかなかお目にかかることのできない贅沢でジューシーなメロンバームプレミアムは、親しい人への贈り物として喜ばれることでしょう。
優秀賞「常陸牛&ローズポーク IFFA金銀受賞茨城そだちセット」
常陸牛を扱う老舗の精肉店が手掛ける茨城産ローズポークのハムソーセージセット「茨木そだちセット」は、ほどける上質な脂が味わい深い肉の専門店ならではの極上品です。
改まった挨拶などの贈答品としても最適です。
優秀賞「本格梅酒 梅香百年梅酒」
老舗蔵元が仕込む「百年梅酒」は国産青梅を使用した長期熟成の梅酒です。ブランデーと蜂蜜で仕上げる美しい飴色に、甘くまろやかな奥深さとあっさりとした飲み口が特徴。後味も良く、クセになる味わいがあります。まずはストレートで楽しんでみてください。
奨励賞「べっ甲ほしいも」
茨城が約90%のシェアを誇る干し芋。「べっ甲ほしいも」は、
- べっ甲のようにきれいな褐色
- コクのある香り
- 品の良い甘さ
が格別です。
近年の健康ブームにより、干し野菜の健康効果が期待されています。そのままおやつに、ご飯と一緒に炊いてさつまいもご飯に、煮物に、と老若男女問わず楽しめます。
おいしさ凝縮!「干し野菜」に詰まっている魅力奨励賞「元祖はま栗」
「元祖はま栗」は鹿島灘名産のハマグリをイメージした最中です。パッケージが特徴的で、まるでハマグリが入っているかのような茶色いネット袋に懐かしさを感じるラベルの文字。開けてみるとハマグリを模した最中が。
香ばしくはらっとほどける最中に、茨城産の栗の渋皮煮の風味の良い餡とやわらかな求肥をはさんであります。自然と笑みがこぼれるお菓子です。
魅力度最下位の県、茨城県にも実はこんなにも魅力あふれるものが存在しているのです。この機会に、まだまだ発見されていない茨城の魅力を探してみてはいかがでしょう。