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草加せんべいとは
埼玉県・草加市の名産「草加せんべい」。日本全国、各地に多くのせんべいがありますが、草加せんべいはうるち米100%で厚みがあり硬め、という特徴を持っています。
また、草加市以外で作られている草加せんべいも存在しますが、地元・草加市で作られた草加せんべいには、味・香り・伝統を象徴する草加せんべい振興協議会のマークが付けられていることも特徴。昔ながらの製法で作られるため、伝統の味が守られています。
南部せんべいや草加せんべいなど!地域で愛されているせんべい3選草加せんべいの製法
では、草加せんべいの製法について詳しく見ていきましょう。
- 手順1製粉うるち米を洗い、石臼で丁寧に挽く
- 手順2練り盤台に製粉した粉を入れ、熱湯を注ぎながらかき混ぜ、練る
- 手順3蒸し練った生地を棒状にし、せいろに並べて蒸す
- 手順4つき・冷やし蒸し上がったら臼でつき、桶で冷やすという作業を繰り返す
- 手順5でっちつき上がった生地(しんこ)を石臼で練る
- 手順6手のしのし台の上でしんこを伸ばす
- 手順7型切切型で型抜きをする
- 手順8乾燥型抜きしたしんこを2.3日、天日干しする
- 手順9焼き焼き網にせんべいを乗せ、反転させながら焼き上げる
- 手順10仕上げせんべいが焼き上がったら、しょう油をはけで塗る
草加せんべいの歴史
「正確な起源は不明」と言われるほど古くから食べられているせんべい。保存食としても用いられており、塩を付ける塩せんべいが多く食べられていました。
米どころ・しょう油の産地であった草加では、塩を付ける代わりにしょう油を塗り、これが名物になったと言われています。
また俗説としては、日光街道の宿場町であった草加の茶店でおせんさんという女性が団子をつぶして乾かし、焼いて販売したところ評判になった、というものもあります。
おすすめの草加せんべい
山香煎餅本舗 天晴
伝統の草加せんべいをはじめ草加せんべいチョコなど、さまざまなせんべいを製造・販売している山香煎餅本舗。多くの商品がありますが、看板商品はおいしそうな焦げ目が付いた「天晴」。
国産有機米で作られた生地は、天日干しされたあと、職人の手で一枚一枚炭火焼きされます。有機しょう油の香りも豊かで、歯ごたえはもちろん米の甘みも感じられる、まさにあっぱれな商品です。
草加煎餅ほりゐ 草加煎餅 草加せんべい
良質な素材を使い、伝統を守りながら草加せんべいを作っている会社「ほりゐ」。昔ながらの草加せんべいを味わいたい!という人におすすめなのが、ほりゐの看板商品「草加煎餅 草加せんべい」。
醤油・海苔巻・胡麻・青海苔のほか、ざらめ・抹茶・白砂糖がセットになっており、さまざまな味わいを楽しめます。自宅用としてはもちろん、贈答品としても人気の商品です。
埼玉でおすすめのお土産!
十万石ふくさや 十万石まんじゅう
行田市に本店を持つ十万石ふくさや。看板商品の十万石まんじゅうは「埼玉県民なら知らぬ人はいない」と言われるほど有名なお菓子。
十万石まんじゅうは山芋を使った薯蕷饅頭。十万石ふくさやでは、
- 粘りとコシを持ったつくね芋
- 新潟県産こしひかりで作った上新粉
- 十勝産小豆
- 特別に精製されたザラメ糖
を使い、こだわりの饅頭を作り続けています。
しっとりした皮になめらかなこし餡は絶妙の組み合わせ。ほどよい甘さで、飽きがこない味わいです。
また、パッケージが板画家「棟方志功」のデザインなのも魅力の一つ。行田に存在した忍城の姫様が描かれた絵は、彼がまだ無名のころ、ふくさやが十万石まんじゅうを携えて訪ねに行ったことに始まります。
十万石まんじゅうを食べた棟方は「うまい」「うますぎる」と言い、ふくさやを激励。その場で描かれた絵がパッケージとして使われるようになりました。
梅林堂 武州路
梅林堂の創業は1864年(元治元年)。時は幕末、「おいしいお菓子を作りたい」という初代久兵衛の思いから誕生した店は、さまざまなお菓子を生み出しました。
武州路は、サクサクのパイ生地でなめらかな餡を包んだ菓子。手間と時間をかけて作られる菓子は、小豆餡と練乳餡の二つの味を楽しむことができます。
パイ生地は108層。生地を寝かせ、3つ折り・4つ折りを繰り返し二日かけて作られる生地は、厚さ1.75mmまで薄くするのでサクサクパリパリの食感に。
パイ生地には、武州路のためだけに配合された北海道のフレッシュバターを使用。その割合も多く、風味もたっぷりです。
なめらかなこし餡と白インゲン豆の練乳餡は、どちらも甘さひかえめ。子どもから年配の人までおいしくいただけるお菓子です。
彩果の宝石本店 彩果の宝石
このゼリーを知っている人も多いでしょう。カラフルで愛らしい形をしたフルーツゼリー「彩果の宝石」は、埼玉で誕生しました。
1953年(昭和28年)に浦和で創業したこの会社は、1970年(昭和45年)に彩果の宝石の原型となるペクチンゼリーを開発。ゼリーのおいしさは徐々に広まっていき、北は北海道、南は九州まで販売店舗を持つようになりました。
指でつまめる小さなゼリーには、大きなこだわりが詰まっています。
- 世界各地から取り寄せた果物の果肉・果汁を使用
- すっきりした味わいの上質な砂糖を使用
- 愛らしい形
- 歯切れの良い食感
- 安心安全な品質管理
これらを徹底して作られています。
フルーツの形をしたフルーツゼリーのほか、
・バラの形をしたバラゼリー
・国産果実を使用したプレミアム
・ハーブの風味のゼリー
など、ラインナップも豊富。見ているだけでも楽しめる彩り豊かなゼリーは贈り物にも最適です。
川越菓匠くらづくり本舗 福蔵
くらづくり本舗は、1887年(明治20年)、餅菓子屋として誕生しました。「地元・川越を愛しみ、誰からも愛される和菓子の店に」と菓子作りを続けている老舗和菓子店の代表銘菓が「くらづくり最中」。4種の最中が販売されていますが、最も人気が高いのが「福蔵」。
香ばしい最中の皮は、新潟県蒲原地区産のこがね餅。粒が大きくふっくらした小豆を使った小倉餡は、北海道十勝平野で採れたもの。さらに、餡の中には佐賀県産ひよく米でつきあげた福餅入り。福餅もたっぷり入っているので食べごたえも抜群です。
パリッとした皮に甘みのある餡、やわらかい餅が絶妙な味わいを生み出す最中は、
- 埼玉県物産観光協会の「彩の国優良ブランド品」
- 小江戸観光協会「川越セレクション」
にも認定されています。
熊谷銘菓 五家宝
埼玉県・熊谷の銘菓で外せないのが五家宝。もち米をつき伸ばして作ったおこし状のタネにきな粉や水飴などの皮を巻き、きな粉をまぶした素朴な菓子は、埼玉だけでなく日本各地で愛されています。
埼玉三大銘菓の一つとしても知られる五家宝ですが、はっきりした起源は分かっていません。水戸の銘菓である「吉原殿中」を真似たという説、江戸・文政年間(1818~1829)に熊谷宿で「五嘉棒」として販売されたという説など、発祥説は多数。また、五家宝は加須市でも名物とされています。
古くは形・味が異なっていたと言われる五家宝ですが、1844年(天保14年)、現在の熊谷市、玉井生まれの高橋忠五郎が改良。その後「五嘉宝」や「五箇宝」と名を変え、「五穀は家の宝である」という祈りを込めて五家宝になりました。
埼玉の水稲新品種「さけ武蔵」
さけ武蔵とは
さけ武蔵は、埼玉県で初となるオリジナルの酒米です。試行錯誤を繰り返して12年をかけて作られた酒米は、埼玉県農林総合研究センターで改良八反流と若水を交配。2004年(平成16年)に誕生しました。
さけ武蔵の特徴
大粒品種のさけ武蔵は、「心白」と言われる米の中心にあるデンプンが多いのが特徴。日本酒は米の心白を使って作られるため、心白が多く良質の麹が作られるさけ武蔵は酒米に優れている品種とされています。
さけ武蔵を通販で
大瀧酒造 九重桜 純米吟醸生 さけ武蔵
さいたま市見沼区にある大瀧酒造の創業は1884年(明治17年)。歴史と多くの賞の受賞歴がある酒造で造られているのが「九重桜 純米吟醸生 さけ武蔵」です。さけ武蔵を100%使った酒は、香り豊かで味わいはまろやか。アルコールは17度~18度となっています。
埼玉県のおすすめのお土産、いかがでしたでしょうか。埼玉のお土産は、草加せんべいをはじめ、歴史と風土を感じられるお菓子が多いことが特徴。誕生秘話や地理風土を思い描きながらいただくと、また違った味わいを楽しめるかもしれません。