この記事の目次
餃子に負けない栃木の名産「とちおとめ」
とちおとめの旬と特徴
「いちご大国」と呼ばれる栃木県は、いちごの生産量で全国トップを誇ります。その栃木県を代表する品種がとちおとめ。県内の生産量の9割を占めています。いちごを代表する品種のとちおとめですが、その歴史は浅く、1996年に栃木県で誕生しました。
とちおとめを堪能したいなら「いちごの里」
「いちごの里」は栃木県小山市にある観光農園で、レストラン、カフェ、スイーツ工房などを併設しています。メインは完熟とちおとめ狩り。畑で完熟とちおとめの収穫を堪能することができます。
実施時期は期間限定の12月半ばから5月初旬まで。値段は30分食べ放題で1,200円から1,700円と、時期によって異なります。また、ネット予約は1割引となります。
通販でとちおとめを楽しむ
とちおとめ 貞ちゃんいちご
栃木県内で最もいちごの作付面積が大きい真岡市。なかでも最大規模の栽培面積を誇るのが「貞ちゃんいちご」の渡辺さん。大きくて形の良い、甘くておいしいいちごを栽培すると評判を呼んでいます。ツルを残して箱詰めしており、そのことで鮮度が保持されると言われています。
バウムハウス樹凛 とちおとめバウムクーヘン
バウムハウス樹凛は、大田原市にある手作りバウムクーヘンの専門店。小麦ではなく栃木県産の米粉を使っているところが特徴です。
そんなバウムクーヘンにとちおとめをたっぷり練り込んだお菓子がとちおとめバウムクーヘンです。楽天市場総合ランキングスイーツ・お菓子ジャンルバウムクーヘン部門で1位に選ばれています。
栃木産とちおとめのお酒「甘粒の苺(あまつぶのいちご)」
「甘粒の苺」は宝酒造が販売する栃木産とちおとめを使ったリキュール。とちおとめならではのふくよかな甘さが特徴的で、本格麦焼酎の香りと味わいがとちおとめを引き立てます。
とちおとめはんどくりーむN
販売元は栃木県益子町の外池酒造店。地元栃木県産とちおとめの果汁と牛乳を配合し、ビタミンCやヒアルロン酸などの美容液を加えた珍しいハンドクリームです。とちおとめの甘い香りがする、いちご好きにはたまらないクリームとなっています。
栃木県産の梨「にっこり」
にっこりの旬と特徴
「にっこり」は主に栃木県で栽培されている日本梨の品種です。1996年に、栃木県農業試験場が新高と豊水を交配させて誕生しました。栃木県を代表する観光地である日光と梨を組み合わせてその名が付きました。
赤褐色の見た目で、1玉は平均850gと大玉。果肉はやわらかく、果汁が多く含まれています。糖度は高く酸味は弱めで、日持ちが良いのも特徴です。
主な産地は宇都宮市、芳賀町、大田原市。旬は10月半ばから11月上旬と、栃木県の日本梨で最も晩生の梨の一つです。
通販でにっこり梨を食べる
JAうつのみや にっこり梨
栽培技術や管理を高く評価されるJAうつのみやの梨専門部。宇都宮市を中心に上三川町下野町の一部を管轄する農協です。宇都宮市は県内でもトップクラスの梨生産量を誇っており、通販でも販売されています。
栃木県産「中山かぼちゃ」
中山かぼちゃとは
那須烏山市の旧烏山町中山で栽培されてきた在来種のかぼちゃです。那須烏山市は2005年に南那須町と烏山町が合併して誕生した市で、栃木県の県庁所在地である宇都宮市の北東に位置します。長い間中山地区で守り継がれてきた中山かぼちゃの種は、2004年に県とJAなす南が共同で品種登録を行いました。
現在は品質を統一するためにJAなす南で一括管理され、JAなす南中山かぼちゃ部会で栽培されています。2013年に地域団体商標に登録され、県や市、JAがブランド化を推し進めるなど、多くの関係者の期待を背負ったかぼちゃです。
中山かぼちゃの特徴
真ん丸でハートのように先がしゅっと細くなった可愛らしい形。そんな中山かぼちゃの旬は7月中旬から8月下旬。皮の薄さと果肉のほくほく感、上品な甘さが特徴です。交配後55日は畑で熟成させた後、収穫します。
通常のかぼちゃはおおむね交配後40日から50日が収穫期とされているので、その分手間はかかりますが、熟成度も高まります。交配した際には交配した日付が書かれた札をその場に立てて管理するほど徹底してこだわっています。品種が本来持つ力と生産者の努力が中山かぼちゃの味を実現させているのです。
通販で中山かぼちゃを
JA全農とちぎ 中山かぼちゃ
那須烏山市に行かずとも、通販で中山かぼちゃを購入することが可能です。販売時期は旬の8月前後で、10ケース限定販売となっているためお早めに。
フタバ食品 中山かぼちゃアイスクリーム
フタバ食品は栃木県でアイスやゼリーなどを製造する会社。そのフタバ食品が地元栃木県産の中山かぼちゃを使って作ったアイスクリームです。たっぷりの生クリームと中山かぼちゃピューレを10%配合した濃厚な香りと味が特徴です。
ユウガオから作られる栃木の名産「かんぴょう」
干瓢(かんぴょう)に含まれる栄養価
お寿司のかんぴょう巻やロールキャベツを巻くときなどに重宝されるかんぴょう。夕顔というひょうたんに似たウリ科の植物を、細い帯のように剥いて2日ほど乾燥させたものです。収穫時期は真夏の7月から8月ごろです。
栄養価が高く、食物繊維、カルシウム、リン、鉄、カリウムがほかの野菜と比較して豊富に含まれています。特に、現代の日本人に不足しているとされる食物繊維の含有量は抜きん出ています。
食物繊維をしっかりと摂取することで、便秘の解消やダイエット効果はもちろんのこと、腸内環境を整えることで糖尿病や高血圧、心臓病などの予防にもつながるとされています。
かんぴょう国内生産量トップの栃木県
かんぴょうの生産量は栃木県が日本一。国内で流通するほとんどの国産かんぴょうが栃木県産です。その歴史は古く、江戸時代から栃木県(当時の下野国)で栽培されています。現在では、主に栃木県南部の壬生町、下野市、上三川町で盛んに生産されています。
しかし、安価な中国産かんぴょうの輸入や農家戸数の減少などで、日本一のかんぴょう王国である栃木県にも激しい波が押し寄せています。
そこで、栃木県のかんぴょうを盛り上げていくために、イベントや、地元の小・中・高校と連携した食農教育などが行われています。そのうちの一つが栃木県干瓢商業組合の主催で毎年行われているかんぴょう祭り。日本最大のかんぴょうイベントです。
地元の高校生による試食販売が行われたり、かんぴょうボウリングがあったりと、楽しく学べるイベントとなっています。
おすすめのかんぴょう
乾物屋の底力 栃木県産 かんぴょう
おいしくて健康にも良いかんぴょうは、ネット通販ですぐに購入できます。味付けされていないので、自分なりのアレンジが可能です。
栃木県はいちごのイメージが強いですが、ほかにもたくさんの特産品があります。特徴的な農産物が多いので、ぜひそれぞれを試してみてはいかがでしょうか。