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全国新酒鑑評会にて5年連続金賞日本一の福島
「全国新酒鑑評会」では、新酒を全国的に調査研究することを目的として、お酒が専門家により分析されます。優秀の証として金賞が与えるのですが、福島県の日本酒はそこで数多くの金賞を獲得しています。
福島県産のおすすめの日本酒
日本酒は焼酎や泡盛と並んで、日本の国酒とされています。材料は、水・米・米麹(こめこうじ)の3つです。
特に米は良い酒を造るうえで最も重要で、日本酒の原料に適した「酒造好適米」と呼ばれる、私たちが普段食べている米とは違うものを使用しています。
水も重要です。良い水があれば良い酒ができあがります。水に含まれる成分によっておいしさが変わってしまうため、厳しい基準が設けらています。
製造工程は下記に分かれています。
- 精米
- 洗米
- 浸漬
- 蒸米
- 麹造り
- 酵母作り
- 仕込み
- 搾り
- ろ過
- 貯蔵
- 瓶詰
ラベルの裏に「吟醸酒」や「純米酒」という表記がありますが、これは国税庁の定める基準によって原材料や造り方などで種類が分けられており、下記の8つに分類されます。
- 吟醸酒
- 大吟醸酒
- 純米吟醸酒
- 純米大吟醸酒
- 特別純米酒
- 本醸造酒
- 特別本醸造酒
福島でおすすめの日本酒
飛露喜(ひろき)
会津坂下の街中に蔵元があります。ここで作られる飛露喜には、「特別純米無濾過生原酒」、「特別純米生詰」、「吟醸生詰」、「純米吟醸生詰」の4種類があります。限定生産のために地元の人でも入手することが困難です。
天明(てんめい)
試行錯誤によりさらなる進化を続けている蔵元です。天明には、「焔山廃もと特別純米本生」、「天明純米大吟醸赤磐雄町」、「天明ちょいリッチ47シリーズ山田錦×亀の尾」など多くの種類があり、一本ごとに個性が輝いています。
写楽(しゃらく)
酒蔵には珍しく、県内と県外の酒造好適米を混ぜ合わせて造られています。「純米大吟醸極上二割二分」、「純米酒」、「純米吟醸」、「純米吟醸おりがみ生酒」、「純米吟醸播州山田錦生酒」、「純米吟醸備前雄町生酒」、「純米吟醸夏吟うすにごり」、「純米吟醸播州愛山」、「大吟醸しずく取り」、「純米吟醸播州山田錦」、「純米吟醸酒未来」、「純米吟醸備前雄町」、「純米吟醸なごしさけ羽州誉」、「純米大吟醸しずくとり」と14種類があります。
会津中将(あいづちゅうじょう)
磐梯山の伏流水を使用した酒蔵です。「純米大吟醸特醸酒」、「純米大吟醸酔匠」、「純米吟醸夢の香」、「純米酒」の4種類があります。
奈良萬(ならまん)
この酒蔵は、当時の7代目当主が、「朝日稲荷」という神様より製法方法を伝授されたという言い伝えが残っています。「純米大吟醸」、「純米吟醸」、「純米酒」、「純米酒無ろ過瓶火入れ」、「純米酒生貯蔵酒」、「純米酒ひやおろし」、「純米生酒おりがらみ」、「純米生酒無ろ過生原酒」、「純米吟醸中垂れ」の9種類があります。
日本酒に合う福島のおつまみ
蔵醍醐 クリームチーズのみそ漬
「王様のブランチ」でも取り上げられた異色の組み合わせ。深い味わいで日本酒以外にサラダやご飯の上に乗せてもおいしくいただけます。
半熟燻製卵すもっち
「すもっち」は一週間かけて作られています。鶏には極上の餌が与えられており、栄養がつまった卵ができあがります。
会津地鶏炙りやきとりセット
会津地鶏には飼育期間が長く設けられています。十分なスペースを確保された檻の中で健康に育てられた質の良い会津地鶏で作られた焼き鳥です。
いわき産うにの貝焼き
たっぷりのうにをホッキ貝に乗せて蒸し焼きにしたものです。ご飯の上に乗せて醤油を垂らして食べると絶品。そのままでも工夫をしても良い一石二鳥の楽しみ方ができます。
風評被害の払しょく
福島県を始めとした東北地方は、今でも風評被害に苦しんでいます。東日本大震災をきっかけに東北産の食品は敬遠され、九州産の食品への需要が一気に高まりました。
しかし現在では、福島第一原子力発電所の常時監視により毎日24時間の安定稼働が証明され、ほとんどの工事現場では一般作業服での作業ができるほどに人体への影響は少なくなったとされています。
食品に関しては世界レベルでの基準値を採用した放射性物質検査が行われています。農林水産物は徹底的に監視が行われ、基準値を超えたものには出荷制限がかかります。1か月後に再検査が行われ、基準値以内であれば制限が解除されます。そして、米については2015年産以降に基準値を超えたものは全く出ていません。