ライフイベント進化を続ける非常食!災害時に備るべきおすすめ商品まとめ

進化を続ける非常食!災害時に備るべきおすすめ商品まとめ

日常の暮らしではつい忘れてしまいがちな非常時の備え。地震や台風などの自然災害は、私たちの生活を突然襲います。今回は、いざという時に備えるべき非常食について紹介します。保存期間の長期化や品質の向上など進化を続ける非常食は必見です。

非常食にも最適な宇宙食を食べてみよう

非常食にも最適な宇宙食を食べてみよう

宇宙食は本来、国際宇宙ステーションや宇宙空間で宇宙飛行士が食べている食品のことですが、調理に特別な器具を使用せず栄養価がとても優れていることから、災害時の非常食の一つとして脚光を浴びています。

SPACE FOOD

スペースアイスクリーム

スペースアイスクリームは、フリーズドライ製法によってアイスクリームをそのままの形状で乾燥させた、常温のまま食べるアイスクリームです。見た目はパサパサしていますが、食べてみると口のなかでとろける不思議な感覚。ぜひ一度味わってみてください。

ライスケーキ

ライスケーキはお餅のことで、スペースシャトルでも採用された宇宙食として知られています。こちらもフリーズドライ加工が施されており、同封の皿に水を入れて数秒おくだけで食べることができます。同封されているきな粉を使用するとさらにおいしくいただけます。

たこ焼き

本物のたこ焼きを宇宙食用に加工したフリーズドライ商品で、通常のたこ焼きより少しだけ固いですが、本格的なおいしさを味わえます。愛・地球博で宇宙食が販売された際には一番の人気を誇りました。

これらは全て常温保存が可能なため、災害時の非常食としても使用することができます。

宇宙食カレーセット(スペースカレー)

スペースカレーは、2007年6月に宇宙日本食として正式認証された、ハウス食品が宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した商品です。

日本人の宇宙長期滞在用の食事として開発されたスペースカレーは、味覚反応が変化する無重力空間でもおいしく食べられるように、濃い味付けでスパイシーに仕上げてあります。また、ウコン・カルシウムを強化することで食事を通して宇宙空間での体調・栄養をサポートしています。

国際宇宙テーションで採用されて実際に日本人宇宙飛行士が食べている商品ですが、家庭でも楽しめるように発売されています。

乾物の里 おみそ汁 即席味噌汁

熊本県に本社を構える「乾物の里」は、乾物商品の製造・卸売を営む老舗です。乾物の里の即席味噌汁は、宇宙食にも使用されているフリーズドライの製法を取り入れていることで注目されています。

無添加の国産素材を使用した味噌を使って生味噌の風味と旨味を閉じ込めた天然・手作りに近いフリーズドライの商品で、具材には国産わかめ・油揚げ・ネギが使用されており、お湯を注ぐだけで手軽に本物の味わいを楽しむことができます。

 

非常食に最適な「アルファ米」

非常食に最適な「アルファ米」

アルファ米とは

「アルファ米」は炊いた米を乾燥させたもので、お湯もしくは水を注いで蒸らすだけで食べることができます。

米の70%〜80%はデンプンでできており、生米のデンプンの状態は「ベータデンプン」と呼ばれ消化が悪くおいしくありませんが、生米に水を含ませて熱を加えることでおいしく食べられ、かつ消化されやすい状態に変わります。この状態になった米のデンプンを「アルファデンプン」と言います。

アルファデンプンはそのまま放置することでまたベータデンプンに戻るという性質があり、これにより冷や飯がパラパラになったり、餅が固くなったりします。この性質をヒントに開発されたのがアルファ米です。

アルファ米は、アルファデンプンのご飯を急速乾燥することで、ベータデンプンに戻さずアルファデンプンの状態で固定化させています。洗ったりつけ置きしたりする必要がなく、数年単位の長期保存が可能かつお米本来のおいしさを味わうことができるため、非常食用の米として注目されています。

アルファ米の歴史

アルファ米のパイオニアとして知られる尾西食品は、1935年にせんべいやビスケットなどの乾燥食品のおいしさと保存技術に着目し、火を使用せず水を注ぐだけでつきたてのお餅になる粉末食品「もちの素」を開発しました。

デンプンを加工した優れた商品として研究機関から証明されたことをきっかけに、終戦直前の1944年に軍から「炊かずに食べられるご飯」の開発要求があり、アルファ米が生まれました。

製品化されたアルファ米は軍事食糧として供給され、終戦後の食糧難の時代においては安全で保存性のある食品として乳幼児・病人食用食品として重宝されるようになったのです。

現在のアルファ米は、災害対策用の非常用保存食品として広く使用されているほか、登山時の山岳携行食としても必須アイテムとなっています。

非常食尾西食品のアルファ米スタンドパック「白飯」

尾西食品が製造する「白飯」は、お米が立っておりふっくらしたご飯を楽しむことができる商品です。国産のうるち米を100%使用して国内工場で生産されており、安心、安全な非常食品として人気です。

食べ方は、袋の底部を広げて開封して同封のスプーンと脱酸素剤を取りだしてお湯もしくは水を袋の内側の注入線まで注ぎ、かき混ぜてから袋のチャックをして時間をおきます。熱湯の場合は15分、水の場合は60分待つとできあがりで、市販のおにぎり2.5個分ほどの量になります。

 

買っておくべきおいしい非常食

買っておくべきおいしい非常食

パン系

三立製菓 カンパン

1921年創業で静岡県に本社を構える三立製菓はビスケットやパイなどを取り扱う菓子メーカーです。三立製菓の代表商品として非常食の定番になっているのがカンパンで、1985年には世界食品コンテストでゴールドメダルを受賞しています。

長時間の熟成発酵後に遠赤外線オーブンで焼き上げてあり、香ばしいおいしさとゴマの風味を感じることができるお菓子です。さらに、缶内の空気を脱気し脱酸素剤を封入することで5年という保存期間を実現しています。

缶deボローニャ

デニッシュの有名店「ボローニャ」が製造販売する缶deボローニャは、おいしいデニッシュを缶詰にしたもので、メディアでも取り上げられる注目の商品です。

独自の製法により非常食用の缶に入った従来のパサパサしたパンの概念を払拭させる味わいで、デニッシュ特有の甘さとしっとりした食感を楽しむことができます。

独自の製法により3年もの長期保存が可能。そのまま食べることができ、非常時の備蓄用として人気のほか、登山やキャンプなどにもおすすめです。

お菓子系

越後製菓 醤油せんべい

新潟県に本社を構える越後製菓は、餅および米菓を中心に商品展開をしている食品メーカーです。

醤油せんべいは、うす焼きのせんべいに甘めの醤油をかけた食感の軽いせんべいで、防災対策用食品として5年の長期保存が可能です。イージーオープン缶入りで、2枚ずつの小分け包装になっています。

ビスコ 保存缶(クリームサンドビスケット)

江崎グリコのロングセラー商品であるビスコを保存食用に缶詰にした商品です。クリームをサンドした優しい食感のビスケットは、幅広い年齢層から支持される人気商品。分包で分けやすくなっているほか缶詰のため水や衝撃からも守ることができ、5年の長期保存が可能となっています。

飲料系

ウィダーinゼリー

森永製菓が製造するウィダーinゼリーは、災害時の食料対策として長期保存が可能な飲料です。栄養バランスに優れ、なめらかで飲みやすく胃腸に負担をかけずに栄養と水分を摂取することが可能。蓋を開けてそのまま飲めるため手を汚すことがなく衛生的です。

これ一つで安心!おすすめ非常食セット

カゴメ 野菜の保存食セット

カゴメが発売する「野菜の保存食セット」は、家庭内備蓄食品として手軽に野菜の摂取ができ、長期保存が可能な商品です。30品目の野菜をバランスよく摂取することができるジュース「野菜一日これ一本(長期保存用)」と野菜・豆・穀類をふんだんに使用した常温保存が可能な「野菜たっぷりスープ」がセットになっています。

2016年に開催された「第1回日本災害食大賞」では機能性部門において優秀賞を受賞した商品です。

 

いざという時に備えておくべき非常食は、5年もの長期保存ができるものや非常時でもおいしく食べられるもの、栄養補給・機能性に優れているものなど、日々さまざまな進化を続けています。これを期に非常食の重要性を見直し、災害に備えて準備しておきましょう。