一日断食や断食って本当に効果があるの?

一日断食や断食って本当に効果があるの?
もともと断食は宗教上の修行として行われていました。しかし、さまざまな効果が発見されたことで、いまでは多くの人が実践している健康活動の一つとなっています。では、実際に断食をすることでどのような効果があるのでしょうか。

断食で期待できる効果

断食で期待できる効果

胃腸の調子が良くなる

現代人は昔の人に比べて食べ過ぎの傾向が強いため、消化器官は常にオーバーワークの状態です。断食によって胃や腸などを少しでも休ませることができれば、消化能力や吸収力を高めて本来の働きを取り戻すことができます。

ダイエット・メタボの改善

胃の消化能力が低下すると、消化不良を引き起こして中性脂肪などに変化しやすくなってしまいます。断食をすることで内臓が休まり、体内の代謝がアップしてダイエットやメタボの改善につながります。

便秘の改善

不摂生な食事によって腸の消化能力が低下していたり蠕動(ぜんどう)運動がまひしていたりすると、お通じが悪くなります。断食によって空腹を感じさせるとモチリンというホルモンが腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発化させて、便秘の改善やデトックス効果に期待が持てます。

美肌効果

消化不良による便秘は、肌へも悪影響を及ぼします。便秘によって食べ物が腸内で腐ると腐敗ガスを出し、腸は荒れてしまいます。すると本来は排出される老廃物も吸収され、皮膚にできものができたり炎症が起きたりしてしまいます

断食によって便秘が解消されることは、結果的に美肌効果につながるのです。

体の免疫力がアップする

白血球のサブタイプの一種である「リンパ球」は、増加すると免疫力が向上すると言われています。その70%~90%は小腸に存在しており、腸内環境が悪化するとリンパ球が刺激されて減少したり炎症を起こしてしまいます。

断食で腸内環境が改善されれば、リンパ球は増殖して免疫力はアップするでしょう。

リフレッシュ効果

腸内環境の良し悪しは、気持ちの上がり下がりにも関係すると言われています。心のバランスを保つセロトニンというホルモンは腸内で作られているため、腸内環境の改善は気持ちを落ち着かせることにつながるのです。さらに、断食では消化にエネルギーを使わないため脳に血液が流れやすくなり、普段より脳が活性化します。

血液の浄化

食べ過ぎの状態が続くことで血液が浄化される早さよりも汚れる早さの方が上回り、血液は汚れてドロドロになり、毛細血管の先まで栄養素が届かずに最悪の場合重大な疾患につながってしまうことも。

汚れてドロドロになってしまった血液を浄化するのに効果的なのが食事を絶つ、つまり断食をすることです。すると、腎臓や肝臓まで一気に血液の浄化が行われるのです。

デメリットにも注意

エネルギーを摂取できないということは、体内にある筋肉や脂肪を分解して栄養を補うことを意味するため、適切なやり方で行わないととても危険です。例えば、リバウンドや摂食障害を起こしたり太りやすい体質になってしまったりする恐れもあるのです。

【関連記事:健康面でも注目されている断食の正しい方法

 

食事をしないのになぜ体に良いのか

食事をしないのになぜ体に良いのか

健康的な生活とは基本的に「1日3食しっかり摂ること」が大切とされていますが、断食はそれとは真逆の方法となります。

ではなぜ、「食事を摂らないこと」が健康に良いのでしょうか。

1日に必要なエネルギー量はフルマラソン約一回分

「お腹が空いたから」「12時になったから」など、普段そこまで気にすることなく食事する人がほとんどでしょうが、実は消化吸収のためには膨大なエネルギー量が必要とされます。

一日3食を食べた場合で考えると、なんとフルマラソンを一回走りきった量に相当します。つまり、一日断食をすることはフルマラソン一回分のエネルギーを健康面や美容面に回すことができるのです。

人間は飢餓状態に強い

人類が誕生してから今日にいたるまでの期間を一つの指標とした時、実に99%以上の長い間飢餓状態が続いています。3食十分に食べられるようになったのは、つい最近のことなのです。

そのため人類の体内には飢餓遺伝子というものが存在しており、足りない栄養素を補填しながら生きていくことができます。実際人間は、水がなくても5日、水だけでも3週間は生きられると言われています。

逆に摂り過ぎた栄養素を処理する遺伝子は持ち合わせておらず、満腹に対しては万能ではありません。長期的に食事をしないのは問題がありますが、短期間であれば満腹よりも健康に良いと言えるでしょう。

また、病気の時は「しっかり食べないと治らないよ」と言われることもありますが、これはあまり食べ物がなかった時代の話です。栄養失調などによって病気となっていた時代であれば、栄養を取り入れることで病気は快方に向かうでしょう。

しかし、昨今の時代では食べ過ぎが原因の生活習慣病や遊び疲れによる風邪などが主な原因となっており、食事を控えてエネルギー消費を抑えた方が病気が早く改善されることもあるのです。

 

栄養過剰が問題に

栄養過剰が問題に

タンパク質の過剰摂取

健康を維持するためには、たくさん食べて多くの栄養素を摂取することはとても大切なことです。しかしその反面、血液を汚してしまう恐れもあるのです。

例えば、タンパク質は体にとても良い栄養素ではあるものの、摂取しすぎると腸内で腐敗して窒素残留物がアンモニアや硫化水素などのアミン類を発生させてしまいます。これらの腐敗ガスが血中に入り込み血液を汚してしまうのです。

また、腐敗ガスを解毒するためには肝臓や腎臓が働くため、許容範囲を越えた場合は肝臓・腎臓疲労の原因にもなります。

糖質の過剰摂取

糖質自体は重要な栄養素であり、健康的に生活するうえでは欠かすことのできないものですが、過剰に摂取することで問題となります。特に、白砂糖の多量摂取によって血中の糖が過多になると、活性酸素が増えて血管や細胞に悪影響を及ぼすのです。

白砂糖を含むスイーツを食べ過ぎると、血中の糖が血液同士を結び付けてドロドロにしてしまいます。血液がドロドロになると酸素や栄養素をしっかりと運べずに、免疫力の低下などを引き起こします。また、血液の流れも悪くなるため冷え性やむくみにもつながります。

そのほかにも、血糖値を下げるためにすい臓から多量にインスリンが分泌され、脂肪細胞はそれに比例して大きくなります。肥大することで善玉ホルモンの分泌が減って悪玉ホルモンの分泌量が増えるため、結果として糖尿病や高血圧などを引き起こすのです。

 

現代人の間では過食が進み、それによって生活習慣病を引き起こす人も増えています。断食を行うことは、単に痩せるだけではなく美肌や健康などのさまざまな効果にも期待ができます。興味のある人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。

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