省エネで地球を大切に 身近なことから始めよう

省エネで地球を大切に 身近なことから始めよう
私たちの暮らしを支えているエネルギー。ガス・電気・水道を始めとしてガソリンや灯油と考えていくと、必ず行き着くのは地球という大きな母体です。生活のなかでできる省エネを通して、環境問題を考えてみましょう。

省エネの基準

省エネの基準
(写真:photoAC)

省エネとは「省エネルギー」を短くした言葉です。「省」という漢字には「はぶく(省く)」という意味があり、できるだけ取り除く・使わないということを指します。つまり、「できるだけ使用するエネルギーを少なくすること」が省エネとなるのです。

省エネルギーの定義

私たちの生活で使われるエネルギーは、主に以下のように分類できます。

・石油を原料としたガソリン、灯油、軽油
・原子力、水力、火力、太陽光を元に発生させた電気
・木炭、石炭
・ガス

これらのほかにもさまざまな自然の力がエネルギーとなり、私たちの生活を支えています。

しかし、このエネルギーを生み出す地球の資源は決して無限ではありません。大量のエネルギーの消費はその分だけ地球の資源を使用することと同義で、最終的には資源を使い果たす結果となってしまいます。

「地球の資源からエネルギーを生み出しそのエネルギーが別のエネルギーへと変換される」このような流れのことを「エネルギーフロー」と言います。省エネルギーとは、この流れのどこかの部分で使用するエネルギーや資源をできるだけ効率よく変換し、エネルギーの節約をすることを目的とした考えです。

さらに、エネルギーの節約をすることが経済的な節約になることも重要なポイントとなります。少ないガソリンで長距離を走る自動車や少ない電気使用量で効率よく冷暖房ができるエアコン、洗濯中のモーターで電気を蓄電して再利用する洗濯機などの開発は、経済的なメリットの実現と省エネルギーを平行して可能にします。

このように、資源の面でも経済的な面でも節約を行うことが、省エネルギーの定義であり最終的な目標となっています。

 

新たなエコ活動「省エネ住宅」

新たなエコ活動「省エネ住宅」
(写真:photoAC)

省エネによるエコ活動という観点から、省エネに特化した「省エネ住宅」が注目されるようになりました。省エネ住宅の基準とその内容について見ていきましょう。

省エネ住宅とは

人間が生活を営むうえで、さまざまなエネルギーが消費されることは不可欠です。快適な温度で過ごすための冷暖房機器、水を沸かすための給湯器、照明器具やテレビなど、私たちの生活には多くの家電製品があふれています。そして、これらを使用すると大量のエネルギーが消費され、二酸化炭素の排出も増えてしまいます。

省エネ住宅は、このような生活上消費されるエネルギーと二酸化炭素の排出を減らすために工夫して建てられた家のことを指します。生活空間と外気とを遮断する能力に優れているため「少ないエネルギーで快適な生活をまかなえる」「二酸化炭素の排出も削減する」「環境にもお財布にも優しい」という点で注目を集めるようになったのです。

2013年の10月1日には改正省エネルギー基準が施行されました。壁や窓などの気密性に加えて新たにエネルギー消費量も審査されることになり、2020年までに全ての新築物件をこの基準に合わせることが義務付けられました。

つまり、2020年以降は、高気密高断熱の構造で太陽光発電などのシステムを組み込み、消費エネルギーが少ないと判断された省エネ基準を満たしている省エネ住宅しか建てられないということです。

消費エネルギー量については細かな規定があるので、リフォームや新築を考える際には建築会社に詳しい内容を確認するようにしましょう。

省エネ住宅のメリット・デメリット

国を挙げての取り組みが進んでいる省エネ住宅ですが、そのメリットやデメリットも気になるところです。

省エネ住宅のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

・高気密高断熱により光熱費が抑えられる
・室内の空気が保たれ、清潔さが維持されやすい
・遮音性や耐久性に優れている
・エコロジーで環境に優しい

二酸化炭素の排出量削減と省エネルギーを兼ね備えている省エネ住宅は、エコ活動の観点からだけでなく住み心地の面でも十分な配慮がされており、一見するとデメリットがあるようには見えません。

しかし、実際に新築を検討している人にとって悩みのタネになるのは、建築費用の高さです。従来の建築基準を上回る省エネ住宅は、さまざまな面で費用が上乗せされるため、残念ながら諦めてしまう人も少なくないのです。

省エネ住宅ポイント

このようなデメリットを少しでも解消して省エネ住宅の拡大を積極的に促すため、国や各地方自治体では省エネ住宅を新築したりエコリフォームを行った家を対象に補助金等の制度が打ち出されています。その取り組みの一つが省エネ住宅ポイントです。

省エネ住宅として一定の基準を満たしており、さらに太陽光発電などのリフォームなどを行った住宅に対して、最高45万ポイントが支給されます。これらのポイントはエコ商品や商品券などに交換でき、結果的に省エネ住宅の費用を抑えることになるのです。

ただ、申込期限が過ぎてしまったり国や地方自治体の予算が消化された時点で終了となりますので、検討される際には必ず確認をするようにしましょう(2017年12月時点、申し込みは終了しています)。

 

エアコンなど家庭でできる省エネの例

エアコンなど家庭でできる省エネの例
(写真:photoAC)

「チャレンジ25」という言葉をご存知でしょうか。これは、2020年までに1990年と比較して地球温暖化に影響するガスの排出量を25%減らそうという活動で、環境省が2009年より開始したものです。

人間が生きていくためにはどうしてもエネルギー消費と二酸化炭素などのガスが問題となりますが、少しの工夫でこれらを削減することは十分に可能です。

例えば、お風呂に家族で続けて入ったり、保温性に優れた調理器具で料理したりすることでガスや水道を節約することができます。低燃費のエコカーや電気自動車はガソリンの節約になり、二酸化炭素の排出もガソリン代も抑えられます。使っていない家電製品は大元のスイッチやコンセントから電源を落とすと、待機電力が発生しません。

毎日の生活のなかで無意識に使用しているエネルギーも、ほんの少しの注意で多くの省エネが可能になります。

おすすめの省エネエアコン

家電製品のなかでも特に省エネにこだわっているのはエアコン。消費者の間で省エネに対しての意識が高まるなか、各社がそれぞれこだわった省エネエアコンも多く見かけるようになりました。

霧ヶ峰FZシリーズ

三菱の2018年度モデル「霧ヶ峰FZシリーズ」は、空間温度の先読み機能を搭載。外気や日照といった環境変化を予測するAIが、少し先の温度状態を予測して室内温度を自動的に整えるので、暖め過ぎたり冷やし過ぎたりといった状態を防いで省エネに貢献します。

うるさら7Rシリーズ

ダイキンの2018年度モデル「うるさら7Rシリーズ」は、設定温度到達までの時間短縮を実現。暖房時には従来と比べて20%、冷房時には40%もの時間短縮に成功しました。これにより、エアコン作動時にどうしてもかかってしまう消費電力を抑え、省エネを可能にしています。

 

生活で行う身近な省エネも、一人ひとりが集まれば大きな節約へとつながります。まずは省エネの意識を持ち、できるところから少しずつ省エネ生活を始めてみましょう。

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