この記事の目次
餃子といえば「宇都宮餃子」
宇都宮餃子の特徴
宇都宮餃子は宇都宮餃子会が2002年(平成14年)に登録商標した地域ブランドですが、これといった明確な定義はありません。調理方法も焼餃子をはじめ、揚餃子、水餃子などの規定はなく、店舗により大きさと味はさまざま。強いて言うならば、野菜が多く甘みのある味わいの餃子です。
宇都宮に餃子が伝わったのは1940年(昭和15年)以降。満州から帰国した宇都宮の軍人が製法を持ち帰ったことが始まりとされています。
大戦後に初めて店舗での餃子提供が始まります。JR宇都宮駅近くの「宮茶房」が元祖と言われており、その後、宇都宮市内の多くの店や屋台で餃子の提供が始まりました。
餃子が宇都宮市民に広く支持された理由は、小麦やニラ・白菜などの材料を手に入れやすい環境にあったこと、また、夏は蒸し暑く冬は寒いという気候のためにスタミナを付けるため好んで食べられたという説があります。
平成に入り、全国的に知名度がアップした宇都宮餃子。他県から食べに来る人がいるほど多くのファンを持っている餃子は、地元の宇都宮市民や栃木県民も頻繁に食べている郷土食です。
通販で宇都宮餃子をいただく
正嗣 まさしのぎょうざ生餃子
餃子専門店「正嗣」は、行列ができる店として知られている老舗です。一度食べたらやみつきになる餃子の特徴は、薄い皮とたっぷり入っている野菜。焼くとパリパリになる皮にキャベツ・ニラ・ネギなどの野菜の甘さがマッチしています。
シンプルな餃子ですが、シンプルゆえに熱烈なファンも多く、たいへん多くのリピーターを獲得しています。
通信販売では「生ぎょうざ(5人前)」の購入が可能。1箱に30個入っており、自家製タレ付で冷凍での配送となります。自分で食べるほか、贈答品としても用いられている商品です。
幸楽 冷凍生餃子
家庭で作るような、おいしくて優しい味を楽しめる餃子です。具材のキャベツ・白菜・玉ねぎ・豚肉・ニンニク・ニラは全て国産。隠し味にはホタテとしいたけ粉、オイスターソースが使われています。
同じく国産の小麦粉とデンプンで作られる皮はモチモチ食感ですが、焼き面はパリパリ。野菜の甘みが出るよう配合されており、何度でも食べたくなる飽きのこない餃子です。
通信販売で購入できる「冷凍生餃子」は、1箱に5人前・30個入りで、タレも付いています。注文時に自宅用か贈答用かを選べます。
宇都宮にも引けをとらない静岡の餃子「浜松餃子」
日本一にも輝いた「浜松餃子」とは
餃子の街・宇都宮と並び、一世帯あたりの餃子消費量で日本一の座を争っているのが静岡県浜松市です。浜松市内にある餃子専門店は約80軒、餃子を扱う店は300店以上にのぼります。
浜松餃子の起源は昭和30年前後で、浜松駅周辺の屋台からと言われています。屋台餃子の評判が広がり、多くの餃子専門店が開店しました。浜松には全国シェアでトップの餃子製造機械メーカーもあり、飲食業界のみならず製造業界も深く餃子と関わっています。
浜松餃子の特徴
浜松餃子に入っている基本の具は玉ねぎ・キャベツ・豚肉で、宇都宮と同じく地元で手に入れやすい食材です。また、浜松は玉ねぎの有名産地であることに加えて養豚業も盛ん。さらに、浜松や隣の愛知県ではキャベツが豊富に作られています。地元の食材を使った浜松餃子は、さっぱりしながらもコクのある味です。
また、付け合わせとして茹でたもやしが乗せられているのも特徴です。この歴史は、屋台時代にさかのぼります。餃子をフライパンに丸く並べて焼いていくと真ん中が空いてしまうことから、空いている部分を埋めるためにもやしを乗せることに。ちょっとした気遣いから生まれた浜松餃子の伝統です。
通販で浜松餃子を食べる
石松 浜松餃子
1953(昭和28年)に浜松駅前に創業した石松。餃子にもやしを乗せることを考案した店としても知られています。たっぷりのキャベツと豚肉で作られる餃子は、キャベツの甘みと豚肉のうま味を楽しめるさっぱりかつジューシーな味わい。ニンニク控えめの具は、秘伝のつなぎで薄めの皮に包まれます。
地元の浜松市民も通う餃子店の餃子は、通信販売でも購入が可能。2012年(平成24年)に全国餃子グランプリを受賞し、テレビで何度も紹介されています。
初代 しげ 浜松餃子
「皮がパリパリの餃子」で名前が挙がるのが「初代 しげ」。厚めでモチモチの皮はパリッと焼かれ、揚げ餃子のような食感。餃子にはみっちり包まれた具が入っています。
「初代 しげ」は餃子の種類が多いことでも知られており、定番の「昼餃子」をはじめ、ニンニクが効いた「夜餃子」や「深夜餃子」「華餃子」「薬膳餃子」など、風味の異なる餃子を楽しめます。
あっさりめでパリパリ・シャキシャキ食感の餃子は、2011年(平成23年)に「G1餃王座グランプリ」で優勝したこともあり、メディアでも多く取り上げられています。
静岡のもう一つのご当地餃子「すその水ギョーザ」
静岡県には、浜松市のほかにも餃子好きと言われる街があります。裾野市は、市民一万人あたりの餃子取扱店数が日本一。裾野市内で販売されている惣菜ももちろん餃子が1位となっており、2位以下を大きく引き離しています。
裾野のご当地グルメ「すその水ギョーザ」は、裾野特産のモロヘイヤを使った餃子。店ごとに異なるオリジナルのスープに入っており、モチモチした食感を楽しめます。クセがないためどのような料理にも合い、栄養価も高くヘルシー。女性からも高い評価を得ている餃子です。
商品紹介
うみゃあもん工房 すその水ギョーザプレミアム
2008年(平成20年)に「すそのブランド」に認定された餃子「すその水ギョーザプレミアム」。裾野市特産のモロヘイヤがたっぷり入っている餃子は、ヘルシーなうえにクセがなく食べやすい味です。
調理方法も簡単で、沸騰したお湯で4分温めるだけ。ラーメンや鍋に入れてもおいしくいただけます。もちろん、そのままタレを付けて食べてもOK。お酒のつまみとしてもおすすめの手軽に食べられる餃子です。
宇都宮・浜松を超えろ!三重のご当地グルメ「津ぎょうざ」
津ぎょうざとは
三重県津市の津ぎょうざは、直径15センチの大きな皮で作られる揚げ餃子。1985年(昭和60年)ごろの小学校給食が発祥という、正真正銘のご当地グルメです。子どもの満足度や栄養、さらに給食調理員の手間を考慮した結果、大きな餃子の皮が使われることになりました。
2008年(平成20年)には津まつりで販売され、津ぎょうざを食べて育った大人はもちろん、初めて食べた人からもおいしいと高評価を得ています。同年11月には市内の飲食店によりメニュー化され、津市はもちろん、県内外の観光客も食べられるようになりました。
実際に津ぎょうざを食べてみよう
御麺 麦 一等兵 津ぎょうざ
津駅から徒歩1分の場所にある「御麺 麦 一等兵」。おいしいラーメン店としても知られていますが、津ぎょうざのおいしさにも定評があります。
津ぎょうざの定義である15センチの皮にはたくさんの具が詰まっており、豚肉やキャベツ、ニラなどの具は全て国産。ジューシーな揚げ餃子を味わえます。
宇都宮餃子と浜松餃子、いかがでしたでしょうか。どちらも手に入れやすい具材が使われており、地元に密着した郷土の味になっています。
宇都宮と浜松以外にもご当地グルメが餃子という街は全国に多数。ぜひさまざまな餃子を味わってみてください。誕生秘話を聞くと、おいしい餃子の味にさらに深みが出るでしょう。