食品・食材盛岡三大麺わんこそばの気になる値段や食べ方のコツ!

盛岡三大麺わんこそばの気になる値段や食べ方のコツ!

「戸隠そば」「出雲そば」と並んで「日本三大そば」の一つとされる「わんこそば」。フタをするまで給仕が掛け声とともにおそばをどんどんお椀に放り込んでいきます。他に類を見ない独特のスタイルを持つ盛岡の郷土料理であるわんこそばについて、料金や食べ方などを紹介します。

気になるわんこそばの値段

気になるわんこそばの値段

わんこそばを食べる機会が少ないためなかなか知るタイミングがありませんが、だいたい一人平均3,000円前後です。とはいってもこれはお店によりさまざまで、2,000円から食べられるお店もあります。子供料金は大人料金よりもおよそ数百円安くなります。

その基本料金を払えば、時間制限なしにいくらでもおかわりをすることが可能です。食べた数によって認定証などを贈呈してもらえるお店もあります。

 

わんこそばを食べるときのコツ

わんこそばを食べるときのコツ

わんこそばに何度もチャレンジしている本気モードの方は、皆それぞれ「マイルール」を持っています。そこで、よく共通している基本ルールを少し挙げてみます。

つゆを飲まない

当然のことですが、つゆを飲むと水分でお腹が膨らんでしまいます。わんこそばのつゆは、熱いそばを食べやすくするためにくぐらせる程度のもの。そのため、ほとんどお椀にたまっておらず、故意に飲もうとしない限りお腹にはたまることはありません。

噛みすぎない

噛みすぎることで満腹中枢を刺激してしまい、また、それだけ時間もかかります。適度に噛んで喉を通してしまうのが良いでしょう。食べる量を減らすためのダイエット法に「よく噛む」というものがありますが、それとは反対の考え方をすることになります。

ただ、なかには「噛まないで流し込むと吐き気をもよおして食べられない」という人もいるため、一概にはおすすめできません。

薬味を使う

同じものを食べ続けていると、どうしても飽きがきてしまいます。こまめに味を変えて気分転換をすることが大事です。わんこそばにも薬味がついているので、その薬味を活用しない手はありません。

事前の食事は抜かない

たくさん食べたいからと事前の食事を抜いて極端な空腹状態で挑むと、胃が縮んでしまってあまり食べられない可能性があります。適度な空腹状態で挑むようにしましょう。

自分のペースで食べる

給仕は威勢良く「どんどん、じゃんじゃん」と掛け声をかけてくれます。ただ、それに乗せられて焦らず、あくまでも自分のペースで食べるようにしましょう。時間制限はないので、ゆっくり食べても問題ありません。

せっかくのわんこそばですから、数ばかり気にせず楽しんで味わうことも大切です。

 

わんこそばの記録

わんこそばの記録一覧

お店によって多少違いますが、わんこそば約15杯でおおよそ通常のそば一杯分になります。

わんこそばを食べる人の平均は、男性で60杯~80杯、女性で30杯~60杯程度。通常のそばに換算すると男性で4杯〜5杯、女性で2杯〜4杯ですので、かなりの量になることが分かります。

そもそも「たくさん食べよう」と意気込んでわんこそばを食べられる方が多いことに加えて、一口の量が少ないためにあまり食べた気にならないことも理由として挙げられます。もちろん、給仕の威勢の良い掛け声もこれを後押ししています。

わんこそば選手権の記録

盛岡では「全日本わんこそば選手権」が開催されています。活気あふれるわんこそばの大食い大会で、子どもと大人が両方参加できるグループ部門と大人だけが参加できる個人部門があります。以前は時間無制限でしたが、いまでは15分という設定がされています。

個人部門での歴代一位の記録は、なんと559杯。普通のそばに換算すると約37杯という大変な量が食べられたことになります。

 

盛岡三大麺について

盛岡三大麺について

盛岡には「盛岡三大麺」と呼ばれる麺が存在します。「わんこそば」「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」の3つです。

わんこそばの歴史

わんこそばの他に類を見ないめずらしい食べ方は、いったいどこから生まれたのでしょう。言い伝えられている説は2つあります。

その昔、岩手では宴会の最後の締めとして温かいそばを振る舞う「お立ちそば」というもてなしの風習がありました。多くの人に食べてもらいますが、窯でゆでられる分量は決まっています。

そこで、まず始めに温かい状態のものを少しずつ出して、食べた人からおかわりをしてもらう。その間に次々と茹でていくという方法を採りました。そして、少しの分量なので丼ではなくお椀を使用したため「わんこ」と呼ばれるようになった。これが一つ目の説です。

もう一つは、南部のお殿様が村に立ち寄られた際に食べ物を所望されたこととされています。村人はお殿様に普段自分たちが使っているような丼で食事を出すのは失礼にあたると考え、塗りのお椀に少しだけそばを入れて出すことにしました。そうすると、お殿様は気に入って何度も何度もおかわりされたのです。

どちらの説も「おもてなし」の心に由来しているのは興味深いところですね。

盛岡冷麺

盛岡冷麺は、朝鮮半島北部出身の青木輝人によって生み出されました。コシの強い独特な麺とコクのあるスープにキムチの辛みが加わることで特徴的なおいしさになります。みなさんが想像される盛岡冷麺のイメージとは大きく変わらないかもしれませんが、それぞれお店によってトッピングや微妙な味の違いが楽しめます。

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盛岡じゃじゃ麺

盛岡じゃじゃ麺は「炒め味噌うどん」という意味で、高階貫勝によって中国の麺を参考に生み出されました。麺と味噌を混ぜ合わせていただくもので、おろし生姜や酢・にんにく・ラー油などのトッピングはお好みで。残った味噌は卵スープに締めていただきます。

 

長い間受け継がれてきた独特で明るく楽しいわんこそば。雰囲気を味わいたい方のために、ゆっくりと食べさせてもらえるお店も多くあります。盛岡を訪れる際にはぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。