食品・食材桜島大根や桜島小みかんなど!桜島で人気の高い特産品をご紹介

桜島大根や桜島小みかんなど!桜島で人気の高い特産品をご紹介

鹿児島湾に位置する桜島は一周約36キロ。世界一大きな「桜島大根」と、世界一小さい「桜島小みかん」。二つの世界一を特産品に持つ桜島は、雄大な自然や温泉が楽しめる観光地であり、温暖な気候を利用した果樹栽培や鹿児島湾で行われるブリ・カンパチの養殖が盛んな土地でもあります。

世界一大きい大根「桜島大根」

世界一大きい大根「桜島大根」

桜島大根は世界一大きな大根としてギネス記録にも認定されています。平均的な胴回りは1メートルほど。重さは8キロ前後にもなり、一般的な青首大根の重さが1キロ程度ということから見てもその大きさがよく分かります。大正時代には45キロもの巨大な桜島大根が採れたという記録もあります。

桜島大根の主な生産地

桜島大根は、主に鹿児島県鹿児島市で栽培されています。1940年ごろには50ヘクタールほどあった桜島大根の栽培面積ですが、桜島の噴火による降灰の影響や栽培・収穫に手間がかかることもあり、生産者は減っていきました。

栽培面積は1.5ヘクタール程度にまで減りましたが、その後の地元の努力によって、徐々にではあるものの回復傾向を示しています。

旬の時期

桜島大根は8月下旬から9月始めにかけて種まきを行います。青首大根が旬を迎える12月ごろから大きくなり始め、中旬からは間引きをしながら収穫。旬となる1月〜2月には急激に大きくなっていきます。

桜島大根はほかの大根よりも成熟の遅い晩生種が中心で、1月中旬から2月上旬の寒さが最も厳しい時期に収穫の最盛期を迎えます。

鹿児島の特産品である桜島大根を多くの人に知ってもらうため、桜島大根が最も大きく育つ旬の時期に、地元では「世界一桜島大根コンテスト」や「桜島カンパチ&ブリ大根まつり」が開催され、観光客や地元の人でにぎわいます。

桜島大根の特徴

両手で抱えなければならないほどの大きさに育つ桜島大根は、種まきから収穫まで半年近くの非常に長い期間を要します。大根はもともと保水性・排水性・通気性の高い土壌を好むので、粒子の細かい桜島の火山灰土は理想的な土壌と言えます。

桜島の火山灰の土質や年間を通して温暖な気候の土地で大切に育てられた桜島大根は、みずみずしく柔らかい肉質であるのに煮崩れしにくいのが特徴

煮物にして食べるのがおすすめですが、苦みがなく甘味があるので漬物や生でもおいしく食べられます。また、根にはビタミンCや消化を助ける酵素ジアスターゼが豊富に含まれています。

通販で食べる桜島大根

ふじさき漬物舗 桜島漬

ふじさき漬物舗の「桜島漬」は、以前は「鹿児島漬」という名前で販売されていました。

桜島漬けは、塩水に一年半、そこから下粕漬け・中粕漬け・上粕漬け・仕上げ漬けを二回と、長期にわたって手をかけて作られます。砂糖や水あめなどを加えた酒粕に漬け込まれた桜島大根は、深みのあるきれいなあめ色へと変わります。味わい深い奈良漬けタイプの漬物で、お茶請けにもご飯のお供にもおすすめです。

さつま十八番 無農薬 桜島大根ほんじま

地元では、桜島で栽培されたものを「ほんじま」、桜島以外で栽培されたものを「いなかじま」と呼んで区別しています。火山灰土の桜島だからこそ作れるみずみずしくフルーティーな甘さを楽しむには、サラダなど生でいただくのがおすすめです。

農薬を使わず有機堆肥で育てられたほんじまには滋味がたっぷり。煮物・漬物・干物とさまざまな大根料理に大活躍します。

 

世界一小さいみかん「桜島小みかん」

世界一小さいみかん「桜島小みかん」

桜島小みかんとは

「桜島小みかん」は桜島で生産されている柑橘類で、紀州みかんとほぼ同じ品種です。世界一小さいみかんとしてギネス記録にも認定されている桜島小みかんは鹿児島県内の指定された産地で生産され、品質基準を満たした農産物が名乗れる「鹿児島ブランド」を取得した品質の高いみかんです。

旬の時期

旬の新鮮な桜島小みかんが食べられるのは11月下旬から12月下旬と短く、販売期間が限られていることもあり希少性が高くなっています。火山灰を避けるためビニールハウスで栽培され、苗木からは3年目の前後に実を付けるようになります。

桜島小みかんの特徴

桜島小みかんは直径約5センチ、重さは50グラムほどの小さなみかん。一本の木に多くの実を付け、樹齢200年の大木に24,649個もの実がなったこともあります。小さいながらも甘味が強く、糖度は13度以上で桃に匹敵するほど。皮も爽やかな良い香りがするので、乾燥させて薬味にしたり風呂に入れたりと楽しむことができます。

通販で食べる桜島小みかん

鹿児島ユタカ 桜島小みかんまんじゅう

桜島小みかんにそっくりな「桜島小みかんまんじゅう」。箱にも梱包用のバンドがかけられ、見た目は出荷される果物のよう。まんじゅうには桜島小みかんのジャムが使われ、封を切ると爽やか香りが一気に広がります。

クラフトチューハイ 桜島小みかん

「クラフトチューハイ 桜島小みかん」は、鹿児島特産の桜島小みかんを使った九州・沖縄地域限定販売のチューハイです。搾った果汁には手を加えないストレート混濁果汁を使用しているため、桜島小みかん特有の爽やかで鮮烈な香りが楽しめます。桜島の特産品で作ったチューハイは、地元の郷土料理にもよく合う味わいです。

鹿児島大辰 西郷隆盛 桜島小みかんサブレ

幕末に活躍した薩摩藩士、明治維新の立役者としてその名を知られる西郷隆盛と、その愛犬「つん」の可愛いイラストがプリントされた「桜島小みかんサブレ」。桜島小みかんパウダーが入った甘さと風味がお茶請けにぴったりのお菓子です。

 

桜島で作られる工芸品

桜島で作られる工芸品

桜島焼・桜島溶岩焼

桜島を代表する工芸品には「桜島焼」と「桜島溶岩焼」があります。どちらも桜島を冠していますが、二つの違いは以下のようになっています。

桜島焼

陶芸の粘土に桜島の火山灰と地下から掘り上げた鉄分豊富な温泉水を加えた焼き物。独特の渋みと複雑な「銀彩(ぎんさい)」と呼ばれる色彩を持つ。

桜島溶岩焼

桜島の火山灰を釉薬(ゆうやく)に利用した焼き物。豊富な鉄分によって深く濃い黒色の光沢を放つ。

同じ輝きは二つとない桜島焼の銀彩に光沢が美しい桜島溶岩焼、鉱物を豊富に含む桜島の火山灰だからこそ生まれる陶芸作品です。

焼酎がよく飲まれる鹿児島ならではの酒器「黒千代香(くろぢょか・くろじょか)」という焼酎を温める土瓶をはじめ、湯呑・カップ・皿など普段使いの器から贈り物の器まで、さまざまな焼き物が販売されています。

溶岩プレート

「溶岩プレート」は桜島の溶岩を加工して作られた調理器具です。野外での炭を使ったバーベキューや家庭のガスコンロに乗せても使用できます。遠赤外線の効果で食材は固くならず、柔らかくジューシーな焼き上がりに。

内側までしっかりと火が通るので強い火力は必要なく、食材を焦がす心配もありません。保温性が高く、火から下ろしてもしばらくは温かさが持続するので、そのまま食卓に出せば料理が温かいままいただけます。

ポイント
お手入れは水かお湯で洗い流すだけでOK。

み尋 高耐久溝付き溶岩プレート

溶岩が地表付近で急激に冷えて固まったものが玄武岩です。そのなかでも希少な最高級品とされる黒玄武で「高耐久溝付き溶岩プレート」は作られています。黒玄武は脂質の吸収が良く、食材をヘルシーに焼き上げることができます。脂質の吸収が追い付かない場合でも、端に彫られた溝に溜めることによって脂質を吸収していきます。

また、長く使用していくうちに起きるひび割れには「み尋」独自の対策が施されています。側面に圧力をかけたベルトを装着させることにより、ひびが入ったプレートでもそのまま使うことができるようにしたのです。

溶岩プレートを使って焼き上げる…鹿児島県産 溶岩炭火焼安納焼き芋

鹿児島県の種子島特産の安納芋はサツマイモのなかでも特に甘く、焼き芋にすると糖度が40度近くにもなり、蜜がしたたるほどです。その安納芋を桜島の溶岩プレートを使って炭火で二時間じっくり焼き上げた後、冷凍にしておいしさを閉じ込めました。

遠赤外線効果でムラなく焼けた安納芋は、しっとりクリーミー。温めて食べるのはもちろん、半解凍の状態で食べるとアイスクリームのようにおいしくいただけます。

 

平地がほとんどない火山灰土の桜島では農作物の栽培が限られます。桜島の噴火による火山灰を恵みに変えて自然と共存する姿勢が、桜島の特産品へとつながっていくのでしょう。