この記事の目次
高知家とは
「高知県は、ひとつの大家族やき。」
2013年6月、この声とともに高知家はスタートしました。
高知県は、高知県全体を「高知家」という大きな家族と考え、初めて会った人も一緒に飲めば家族のように親しくなれる、そんな温かい県民性をアピールし、Iターン・Uターンを積極的に推進しています。
まずはB級グルメや特産品で親しみ、観光で訪れた人には直に高知県の良さを知ってもらい、移住に関心のある人には移住体験ツアー・移住相談会に参加してもらう。このように、県をあげて移住促進に力を入れています。
大家族「高知家」の魅力
高知県の概要
土佐藩は江戸時代から「とさ」の名称が使われ、大河ドラマでも有名な山内一豊が初代藩主。坂本龍馬、岩崎弥太郎、板垣退助、中江兆民、寺田寅彦などといった多くの偉人を輩出しました。
古くから野菜の生産が盛んで、なすやピーマン、しょうが、みょうがなど、全国でも生産量上位に高知県産の野菜が名を連ねています。
平野部では温暖な気候を利用して、「早場米」と呼ばれる他の地域よりも早く新米が収穫できる米を栽培しています。
全国でも催されるようになった「よさこい祭り」は高知県が発祥です。徳島県の「阿波踊り」に負けないものを作ろうと、1954年に「第1回よさこい祭り」が行われました。元々は田んぼの雀を追う道具だった「鳴子(なるこ)」と呼ばれる鳴り物を持って、チームごとに踊ります。
高知県の風土
高知県は、四国の太平洋側に面した東西に長い県です。坂本龍馬と関わりの深い桂浜やジョン万次郎の銅像が立つ足摺岬など海の印象が強いですが、実は県の89%が山という森林が豊かな山国でもあります。
「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川をはじめ、透明度の高いことで知られる仁淀川、豊かな水量を誇る吉野川など、カヌーやラフティングといったアウトドアスポーツのスポットとしても注目されています。
他にも、サンゴの海でのダイビング、遭遇率の高いホエールウォッチングなど、自然をたっぷりと満喫できます。
高知県には男性を表す「いごっそう」、女性を表す「はちきん」という土佐弁があります。
「いごっそう」は豪快で頑固一徹の酒豪。こうと決めたら周りの意見には耳を貸さない、物事をいい加減には済まさないという気質を指します。
「はちきん」は男勝りで勝気な性格。はきはきとして快活に良く働き、酒を飲むときは豪快に。そんな女性のことを指す言葉です。
どちらもカラッとして細かいことにはあまりこだわらない、高知県の県民性を表した言葉といえるでしょう。
高知家で暮らす「高知県への移住」の移住支援制度
高知県へのIターン・Uターンを決めた人、考えている人に向けてさまざまな移住支援制度が設けられています。
実際に移住した後の生活や仕事など新しい土地に移るときは不安に感じることも多いと思います。その不安を解消し、安心して移住ができるようサポート体制が整えられています。
高知家で暮らし隊とは
高知県への移住を考えている人を応援する「高知家で暮らし隊」という無料会員制度があります。会員登録を済ませると高知家の会員証と一緒に移住に関する多くの資料が送付され、じっくりと移住について検討することができます。
高知家で暮らし隊の会員特典として、会員証を提示することで利用できるサービスがあります。
- レンタカー料金の割引
- 対象施設での宿泊料金割引やウエルカムドリンクのサービス
- 引越料金の割引
- リフォーム割引
- ローン優遇制度
など、移住を目的とした現地見学から移住を決めたときに使える便利なものまで、様々な特典を受けることができます。
支援制度一覧
生活に深くかかわる支援制度と、その支援内容の一部をご紹介します。
定住支援制度
- お試し移住体験住宅
- 空き家情報
- 結婚祝金
就業支援制度
- 新規就農研修支援事業
- 漁業体験研修制度
- 空き店舗活用創業支援事業
医療支援制度
- 乳幼児医療費助成制度
- 新生児の聴覚検査
- 予防接種の助成
住宅支援制度
- 浄化槽設置整備事業
- 住宅改修支援
- 住宅耐震改修費等補助金
子育て支援制度
- 多子世帯保育料軽減事業
- 出産祝金
- チャイルドシート購入補助金
その他の支援制度
- 外出支援事業
- 緊急通報体制等整備事業
- バス利用助成金
ここに挙げた以外にも各市町村での生活に則した支援内容が用意されています。移住を考えているのであれば、興味を持った市町村でどのような支援が行われているか調べてみると良いでしょう。
高知の特産品「高知のえいもん、うまいもん」
文旦
鮮やかな黄色い皮に爽やかな味と香り、その大きさが特徴の柑橘類です。大きなもので12センチ以上、小さいものでも10センチ以上あり、大きいものは贈答用にも喜ばれます。皮はとても分厚く包丁で切れ目を入れて剥きますが、内側の薄い皮は果肉から簡単にとることができます。
口にすると果肉の一粒一粒がプチプチとはじけて、さっぱりとした酸味と甘みが口いっぱいに広がります。
にら
生産量・出荷量で全国一位を誇る高知県のにら栽培は、休耕中の水田で作る転換作物として1958年ごろに香南市で始まりました。
温暖な気候を利用して、にらの旬である春から初夏にかけては露地(ろじ)栽培と呼ばれる屋外での栽培。それ以外はハウスでの栽培によって、一年中収穫・出荷できるようになりました。
高知のにらは葉が厚く、香りが強いのが特徴です。シャキシャキとした食感を生かすために、料理をするときはあまり火を通し過ぎないことが美味しく食べるコツです。
土佐ジロー
父の高知県産「土佐地鶏」と、母のアメリカ産「ロードアイランドレッド」との間に生まれた鶏が「土佐ジロー」です。明るく広々とした鶏舎で放し飼いのようなのびのびとした環境のなか、ストレスなく健康に育てられています。
噛むほどに濃厚な味わいがあふれるお肉は、しっかりとした噛み応えがあります。卵はやや小ぶりですが、濃厚でコクのある味わいは卵かけごはんにおすすめです。
酒盗(しゅとう)
鰹の内臓を塩漬けにして熟成させた食品です。
「酒盗」という名前の由来は、「盗まれたように酒がなくなる」「盗んででも酒が飲みたくなる」からきているとされ、酒豪が多いと言われる高知県にぴったりな珍味です。
うまみ成分のアミノ酸が豊富に含まれており、酒の肴以外にチャーハンやパスタといった料理に使用してもおいしくいただけます。
ぼうしパン
高知県民に愛され続けている「ぼうしパン」は、外側のサクッと優しい甘さの生地で内側のふっくらとした白いパンを覆っています。麦わらぼうしのような形をしたこのパンは、1995年ごろに誕生しました。
メロンパンを作っていたパン職人がうっかりビスケット生地を乗せ忘れ、発酵後に乗せてから焼いたところ、ぼうしのような形に焼きあがったという偶然から生まれた商品です。
ビスケット生地はその後カステラ生地に変更されましたが、このカステラ生地の人気の高さから、カステラ生地だけの「ぼうしのみみ」という商品も登場しました。
初めて会った人も一緒に飲めばあっという間に親しくなれる人懐っこさは、大家族「高知家」ならではの県民性です。これからの高知家がどのような大家族に変化していくのか、楽しみで目が離せなくなりそうです。