奇妙な食べ物として世界で有名な日本のおいしい食べ物

奇妙な食べ物として世界で有名な日本のおいしい食べ物
美しい・ヘルシーでおいしいと、外国人からも高評価を得ている日本食ですが、見た目で避けられてしまう食べ物も数多く存在します。古くから日本で食べられている料理でも、外国人には奇妙に映るおいしい食べ物を紹介します。

「世界で最も奇妙な食べ物10選」に選ばれた日本料理

「世界で最も奇妙な食べ物10選」に選ばれた日本料理
(写真:photoAC)

「腐ったシーフード」とも評された「塩辛」

ご飯のお供やお酒のつまみとしても人気の塩辛。魚介類の内蔵や身・卵などを塩漬けにして、素材の持つ酵素で発酵、熟成させた食品です。

イカやタコ・イワシ・アワビなどさまざまな素材で造られますが、全体・肉のみ・内蔵のみ・生殖巣のみなど、素材によって使われる部位が異なります。

素材の酵素作用によりうま味が発生し、塩漬けにすることで腐敗防止の効果も生まれます。発酵を促すために麹が加えられることや保存性を高めるために日本酒が加えられることもあります。

常温での流通が可能な伝統製法と要冷蔵の簡易製法との二種類の製造が行われ、伝統製法はさらに白造り、赤造り、黒造りに分けられます。

白造り
イカの肉と塩で発酵させる
赤造り
イカの肉と肝・塩で発酵させる
黒造り
イカの肉と肝・イカスミ・塩で発酵させる

それぞれ仕上がりの色は白、赤、黒色となります。

簡易製法は塩分が低い塩辛で、イカ肉と内臓を分けて塩漬けにし、数日発酵させた後に混ぜたものです。

日本ではどのようにして食べられるようになったのか

塩辛は、大変古い時代より食べられていたことが分かっています。平安時代に著された今昔物語にも「塩辛」の文字が見られますが、平安時代以前の都であった奈良県・藤原京跡からも、塩辛を意味する「鮒醢」と書かれた木製の荷札が数多く発見されています。

しかし、それらは江戸時代以降の塩辛と同一のものであると確認ができないため、ポルトガル語で日本語を解説した辞典「日葡辞典(にっぽじしょ)」が文献の初出という説もあります。

塩辛は室町時代後期、安土桃山時代にあたる16世紀には「なし物」との併用が見られますが、江戸時代中期には「塩辛」の名に統一されました。

発酵させることのメリット

魚介類の内蔵には多くの酵素が含まれています。酵素の作用により、タンパク質・炭水化物・脂質は乳酸やブドウ糖、ペプチドやペプトンに変化。アミノ酸も増えることからうま味が生まれます。栄養価が非常に高くなることも特徴の一つです。

イカ以外にもあった!おいしい塩辛のおすすめ

三幸 高級珍味 甘えび塩辛

北国赤エビとも呼ばれる甘エビの塩辛。新鮮でプリプリの甘エビと麹を使った独自製法で、甘エビの甘さもしっかり味わうことができます。新潟市土産物コンクールでは金賞を受賞した、リピーターも多い商品です。

三幸 高級珍味 サーモン塩辛

三幸の人気商品「サーモン塩辛」。アトランティックサーモンの脂が乗ったハラミとつぶつぶのイクラを、塩麹で調味しています。とろりとした食感と濃厚な味わいは、ご飯に乗せてもそのまま食べてもおすすめ。テレビや雑誌など、メディアでも多く取り上げられている商品です。

しいの食品 かつを塩辛

しいの食品の「かつを塩辛」は、塩分が低めで苦味や生臭さもまろやか。一般的なかつおの塩辛の塩分は20%前後ですが、この商品は約16%となっています。珍味好きの方にもお酒のつまみとしておすすめです。

 

中国で発表された外国人が驚く日本の”変”な食べ物

中国で発表された外国人が驚く日本の
(写真:photoAC)

外国人から「美しく繊細」「ヘルシー」というイメージを持たれることが多い日本食。一方、日本ではごく普通でも、外国人からすると驚くような日本食もあります。2017年7月には「外国人が驚く日本の変な食べ物」が記事となりました。その一部を紹介します。

日本では高級食材「ふぐ料理」

高級食材として知られる冬の味覚、ふぐ。ふぐ刺しやふぐちり・唐揚げ・ひれ酒など味わい方はいくつもあり、毎年時期が来るのを楽しみにしているという方も多いでしょう。

日本では、ふぐ調理師免許を持つ料理人により調理されるので安心して食べることができますが、基本的に海外で食べられることはありません。非常に強い毒があることが分かっているので、「なぜ食べるのか?」「ライセンスを持つ調理人がいてもやはり不安」との意見がほどんどであるためです。

鮓屋や居酒屋では定番「白子」

珍味としても知られる魚類の精巣、白子。とろりとした食感で、その名の通り白色をしています。タンパク質やビタミンB12・カリウム・リンも豊富に含んでいる、栄養価の高い食品です。

ふぐやアンコウ・タイ・タラの白子がよく知られており、蒸したり焼いたり味噌汁に入れたりと調理方法もさまざま。寿司屋や日本料理店、居酒屋で供されることも多くありますが、「味以前に見た目がすでにダメ」という声が多数。さらに、精巣であるということに抵抗を持たれることも多くあります。

 

日本でも好き嫌いの分かれる昆虫食

日本でも好き嫌いの分かれる昆虫食
(写真:photoAC)

古くから日本で食べられているものには「日本人でも苦手」というものもありますが、特に好き嫌いが分かれるのがイナゴなどを素材とした昆虫食。なかでも、全国的に知名度の高いイナゴやざざむしの料理を紹介します。

昆虫食では最も有名 イナゴの佃煮

日本で最も知られている昆虫食「イナゴの佃煮」。バッタの仲間であるイナゴをしょう油や砂糖で煮付けた料理で、甘辛くエビのような食感があります。

海産物が少ない山形県内陸部や福島県・群馬県・長野県で古くから作られており、郷土料理としても親しまれています。

ご飯のお供やお酒のつまみ、おやつとしても食べられているものの、イナゴは体長は3センチほどの成虫。佃煮にしてもしっかりとイナゴの形が残っているため、見た目で食べるのを止めてしまうことも。

イナゴに含まれる貴重な栄養源

イナゴの佃煮は高たんぱく低脂肪。ビタミンE・ビタミンB2・鉄・亜鉛・銅・マンガンが豊富に含まれており、栄養価の高い食べ物です。

長野の名物食材 ざざむし

長野県の上伊那地方で古くから食べられているのが「ざざむし」です。ざざむしは清流に住む水生昆虫の幼虫の総称で、主にトビケラやカワゲラを指しています。

ざざむしは全国に生息している虫ですが、日本国内はもとより長野県内でも食べているのは上伊那地域のみ。

ざざむしを採る「ざざむし踏み」は毎年12月から2月までが猟期となっており、行う場合は伊那市の天竜川漁業協同組合に入漁料を支払う必要があります。

基本的なスタイルは、胴長にかんじき、十字にした竹に網を張った「四つ手」という猟具。水中に四つ手を入れて石をひっくり返しながら踏み、ざざむしが流れたところをすくいます。

なぜ上伊那地方のみでざざむしを食べる習慣があるのかについて、はっきりしたことは分かっていませんが、1920年代から1930年代にはすでに定着していたと言われています。

伊那の名物 高級珍味ざざむし

ざざむしは佃煮や唐揚げにして食べられますが、一番おいしく味わえるのは佃煮。しょう油と砂糖でじっくり煮込まれたざざむしの佃煮は、伊那の高級珍味としても知られています。

「伊那の名物 高級珍味ざざむし」は、伊那でしか食べられていないざざむしの甘露煮。独特の食感があり、お酒のつまみに最適です。

 

日本人には見慣れたおいしい食べ物も、外国人の目を通すと斬新な食べ物に。いつも食べているものでも、少し違った角度から眺めて味わってみると新たな発見があるかもしれません。

関連記事